02’済州島の旅

 韓国の一人旅、第二段は、東洋のハワイと言われ、韓国、中国の新婚旅行のメッカ、保養の島と言われる済州島です。ここは、日本の沖縄のように、韓国の中でも独自の文化を持っていて、歴史的にも多くの苦難を味わった島です。新しいところでは、第二次世界大戦後の過激な反共運動の吹き荒れる中、虐殺と言ってもいいほどの弾圧で、多くの血が流されました。このときに多くの済州島民が日本に逃げてきて、食うや食わずの生活の中で、いわゆる「ホルモン焼き」文化をつくりあげたとされています。
 さらにこの島には、韓国の最高峰漢拏山があることでも有名です。この山は典型的な盾状の火山島で、玄武岩質の粘度の低い溶岩によってできた島ということでは、地形的にもまさに東洋のハワイです。その小山(オルム)の広がる風景は、司馬遼太郎をして「日本人としての原風景」と言わしめ、「父母未生己前の自己」と感じさせました。また、世界を制覇したモンゴル馬の純粋種が、世界で唯一残る地でもあると聞いたことがあります。
 また、ミカンと漁業と観光が主要産業という私の住む地とよく似た環境なので、そういう面でも興味を持っています。いろいろと興味の尽きない島ではありますが、結果として今回は漢拏山登山を中心とした、済州の自然探訪の旅行になりました。この済州島を一回りした後、後半は、船で全羅道屈指の港町木浦に渡り、そして汽車で釜山に行くという変化のある旅となりました。

  ○ 済州島へ    ・準備と日本出国、済州島に入る      ・竜頭岩と竜淵

  ○ 漢拏山登山  ・韓国最高峰、冬の登頂

  ○ 西帰浦     ・済州第2の街、西帰浦      ・2つの溶岩崖滝

  ○ 城山日出峰  ・洋上に浮かぶ噴火口半島の街へ      ・日出峰登頂

  ○ 万丈窟と三姓穴・長大な地下溶岩流跡洞窟      ・三姓穴と博物館      ・済州を出発

 
  ○ 木補へ     ・木浦の夜   ・儒達山から木補の街を臨む   ・全羅南道−慶尚南道、汽車の旅

  ○ 釜山へ     ・東莢温泉   ・豊臣軍を迎え撃った韓国最大の山城   ・金城洞の黒山羊料理

  ○ 海雲台海岸  ・韓国一の初日の出スポットへ      ・温泉と実弾射撃      ・帰国


 このページは、平成14年年末に旅行した済州島旅行の紀行文です。韓国の(の山や登山や交通事情)実態についてはあまりにも情報が少なく、ほとんど言葉が通じないこの旅行の体験も、これらの山や地域に行こうと思っている人には、計画の参考になると思います
 一応旅行の流れをページにしていますが、まだ確認できてない点や誤認識の部分もあるかと思います。様々な人の意見をもとに、必要に応じて手直ししていきたいと思いますので、ご意見・ご感想を、電子メールでお願いします。