木浦港

 木浦港に降りた2〜3人の軍人は、すぐに小さな軍の船に乗って出て行った。木浦の港はどんなんだろうと期待がふくらむ。桟橋からターミナルの方に行くがおかしい。というのは、建物内に灯りがほとんど見えないのである。ターミナルではなく、その横の通路から港の前に出た。ターミナルをみると、まだ6時過ぎだというのにもう閉店状態なのである。当初の予定コースではなかった木浦について観光案内で地図などの案内を手に入れてここでの行動を検討しようと思っていたのに当てがはずれてしまった。ということで持ってきた観光案内の中の小さな地図と記事だけが頼りだ。港の前も家はあるがどうも繁華街って雰囲気ではない。木浦から釜山まで汽車の旅を考えていたので、とりあえず駅へ行きたいが...。地図によると、とりあえず北に行けば駅にたどり着くだろうと、コンパスで北を確認しながら歩く。
 有数の港町なので、駅への道はメインストリートであろうと思われたが、駅から北に向かう大通りは山の方に向かっている。不安がよぎったが、やがて広い道路(1号線)に出た。右(北東)に行けば駅のはずである。やがて右前方に木浦駅が見えてきた。
 まずは明日の釜山への汽車の時間の確認とチケットを確保しておきたい。ということで、駅に向かう。駅は改装中(春完成予定)であり、トタン板に覆われている。駅は切符売り場兼待合室と、テレビのある談話室?(椅子は少ないが絵や写真がたくさん掲示されている)に分かれている。待合室のむこうには改札があり、そこには雑誌や新聞、食べ物の2つの売店がある。談話室の2Fは喫茶店になっているようだ。タイムテーブルは、写真のようになっていて、便はとても少ないようだ。
 すんなりと切符が買えそうもないので、客が少なくなるのを待って窓口に行く。「ネイル、アチム、プサンカジ」と言うと、「ヨルシ、ショボブン」の席があるそうである。基本的に韓国の列車には自由席はない。途中で割り込んできた若い女が駅員に何かを確認していて待たされたが、2万3百wを支払い、10時15分発の列車の切符を確保した。
 次に駅周辺を拠点にしようと宿を探す。結局、駅のすぐ南の「トンサン荘」に入る。2階のフロントで「パンイッソヨ」とたずねると、布団の上で花札をやっていたアジュマが出てきた。3階の2つの部屋を見せた。部屋を決めて2万Wを支払うと、アジュマはそのままおりようとするので呼び止めた。「キーイッソヨ」すると奥のベットの部屋に案内してここにしろと言う。結局キーはもらえず、内側から鍵のかけ方を教えてもらったのだった。


  H14.12.29-6