グッピー物語 2
「ふれ合いの池」氾濫事件勃発!
ほとんど誰もしらなかったふれ合いの池の底にある、水抜きの管にしてあった木の栓が腐って?取れてしまう。当然水とともにほとんどの魚も、用水路に流れてしまった。気がついた時には、池に数匹のドジョウがのたうちまわっていただけであった。
用水路をくまなく探したが、ドジョウを数匹、グッピーを5〜6匹、フナを3匹程度見つけただけであった。栓をつくりなおして再び水をはり、50匹程度のグッピーがはなされる。この後2カ月程は平和な時代が続き、日当たりの良い広々とした池で、グッピーは存分に繁殖力を発揮し、第2次の「ふれ合いの池」黄金期を築くことになった。愛媛県各地から取ってきた他の魚や貝も加え、その繁栄が頂点に達した夏休み、もっとも悲惨な事件が起こったのだった。
そのころ理科室の水槽は?
では、ここで話を理科室にもどす。水槽に残ったグッピーは100匹程度で、水槽もゆったりしてきたので、生物の多様性を重視する担当者のもと、多くの種類の魚が導入されることになった。まずは、水槽の掃除やさんコリドラスと、メダカ、子ブナ、ドジョウ。さらにもう一つ水槽を加えて、7cm程度のピラニアも加わった。そのうち前からあった二つの水槽は、日本古来の魚と熱帯魚に分けられることになった。熱帯魚は、さらにグラスキャットやプレコも加わり一応水槽はおちついた生態系を維持していくように見えた。ところがやはりグッピーは、他の熱帯魚と違い、続々と子供が生まれ個体数が急増しはじめる。そこで、その対策として担当者が行なったことで、今度は大激減するのである。