グッピー物語

 理科室の魚のうち最古参(平成8年春まではグッピーしかいなかった)がグッピーである。そして、今までに、さまざまな苦難の歴史を歩んできた。では、その歴史をグッピーの視点からひもといてみよう。


グッピーとは?

 全く知らない人のために、グッピーとはどんな魚かをまず説明しよう。
 体長:オス4cm,メス6cm
 水温:22〜25℃
 飼育難易度,繁殖難易度:容易

 きれいな色のひらひらのヒレのあるのがオスで、ひとまわり大きなメダカの肥満したようなのがメスである。卵胎生(体内で卵をかえして、幼魚を生む)ので、繁殖のパワーは他の魚と比較にならない。


グッピー魚口?の爆発

 平成8年4月初頭、グッピーは2つの60cm水ソウに密集して生息。アオコだらけで何匹いるのかもわからない。(おそらく数百匹程度はいたのではないか?)理科の血液のながれを観察するために飼われていたと考えられるが、その繁殖力を持て余してしまっていたのだろう。
 4月末、適度な密度にするための対策が実行される。まず、水槽を掃除して、雄と雌を2つの水槽に分離する。一部は生徒に呼びかけ、家で飼いたい人にあげる。他の学校にも100匹以上放出する。

グッピー最初の受難

 グッピーの分散のために、黄色系のメス100匹程度を運動場の隅の「ふれあいの池」(5平方メートルくらい)にはなす。.....次の朝、全く姿が見られない。いろいろな疑惑を生んだが、結局、2匹いた30cm程の鯉によって食べられてしまったという結論に達した。
 5月、「ふれ合いの池」改造計画。鯉は、他の生物を全て駆逐してしまうので、町の外れの広い阿弥陀池に池流しの刑に処する。カナダモを植え、大洲産のメダカ、ドジョウ、ハヤ、フナとともに、数百匹を再びこの池にはなす。群れになって泳ぐグッピーは、近くの子供の目にとまり、毎日のように網でおっかけられていたが、絶対数はある程度以上いるので、子供に限って自由に池で遊んでもらうこととした。(豊かな水量の川のないこの地区にとって、川遊びのようなことは貴重な体験です..)