アロワナ物語 3
90cm水槽時代へ!
平成9年春、念願の90cm×45cm×45cm水槽に移ることになりました。
新たな仲間として、ショートノーズガーや南米産のテナガエビも加わりました。でも、一回り大きい銀ちゃんの方が優位で、餌の取り合いではほとんど負けません。ただ、大テナガエビだけは、銀ちゃんを威嚇し、時々ヒレを傷つけることもありました。
また、シルバーアロワナの宿命として目がたれてきました。水が悪いときや急な水替えをしたときなどはエラめくれをすることもありましたが、それはすぐに元通りになりました。やがて仲間に加わったのが、シックスバンドといわれるタイガーフィッシュです。美しい銀色の身体に横縞のある端正な魚で、始めてみる人の多くは「これはイシダイか?」と尋ねたものです。
そして120cm水槽へ!
平成10年3月、転勤する宇都宮校長によって銀ちゃんのために120cm水槽(×45×45)が寄贈されました。理科室に置くスペースがないので、玄関にセットする事にしました。水槽を置く台は、廃物(廃棄したピアノの脚と卓球用ボード)を利用して工作しました。
40cmを越えた魚を移動させるのはたいへんです。消火器事件で有名なA君と、唯一銀ちゃんに噛まれたことのあるK君とで網ですくっての大移動することとなりました。しかし彼らは引き上げたとたんに大暴れした銀ちゃんにひるみ、スムーズに移動できませんでした。結局、何枚かの鱗を落としてヒゲの部分をちょっとけがして移動が完了しました。写真はそのときの様子です。鱗は大きくてきれいですが、乾燥すると丸まってしまうことを知ることができました。
しばらくはベアタンクにしていましたが、そのうち赤系の砂(れき?)を敷きました。これは排物の色に似ていて汚れが目立たなくなる効果もありました。セット後、特に問題は起こっていませんが、一時アオコが大発生しました。直射日光は当たらないのですが、ライトの点灯時間が長いのだろうということで、これを調整してからは不都合は起こっていません。
ただ、タイガーフィッシュだけは、この広い空間が気に入らないらしく、身体全体を黒くして(不機嫌色?)隅でいじけています。
平成11年2月の段階では70cmを越え、この水槽でも窮屈になってきています。でも、ゆうゆうと身をくねらせて泳ぐ姿に、来客も思わず目を止められますし、いろんな昆虫や魚を食べるということで生徒の間でも人気者になっています。保育園の幼児にもファンがいて、帰りに立ち寄ってしばらく眺めたり、餌をもってきたりする事もあります。
本校に立ち寄ることがありましたら、ぜひこの銀ちゃんを見ていって下さいね。
− 完 −
アロワナ物語 番外編