アロワナ物語 1
このページでは、平成8年から飼育し、現在本校最大の飼育魚となっているシルバー・アロワナの飼育に関することや、関連した話をまとめてレポートします。
なお、シルバーアロワナについてあまり知らないので、説明を見たい場合は左のアロワナのアイコンをクリックして下さい。
シルバー・アロワナ「銀ちゃん」の登場
平成8年夏の暑い日、ディック・ナーサリーで買った小さなシルバーアロワナ「銀ちゃん」が、理科室の水槽の新しい仲間として加わりました。その購入理由は、二つあります。一つは「グッピー物語」にもあるように爆発的に増加するグッピーの数の調整のためでした。
そして、もう一つの理由は、大型の古代肉食魚に対しての科学的な興味からです。愛玩用・部屋の装飾用にに動物を飼育するということに対しては抵抗があるのですが、このような肉食魚は食物連鎖の生きた教材として興味深い魚です。さらに、「古代魚」という響きの誘惑が加わり、理科室水槽の仲間に加えることとなりました。正直なところ、当初は見ためが小さく弱々しかったので、大きくなるということに対しての将来的な展望は、正直なところあまりありませんでした。
写真でもわかる通り、大きさ7cm程度の幼魚は、くりっとした大きな目とピンと突き出したヒゲが愛らしく、くねくねとひょろ長い体をくねらせて不器用に泳ぎ、なにやら頼りなげでした。
グッピーの子どもは、最初はこの不可思議な魚に警戒していましたが、そのうち慣れてくると、上手に間合いをとって泳ぎ回っています。どう見ても、餌としてグッピーを捕まえることができるようには思えませんでした。「これは困った。アロワナ用の餌も考える必要があるのだろうか。」と先を危ぶんだものでした。しかし、その心配はすぐになくなり、別の心配が浮上してくるようになるのでした。