グッピー物語 4


新たなる出発と危機、そしてその後

 1月、そこで、こんどはグッピーを20匹ほど補給した。それは、五十崎町のある池で、何と冬を越したという耐寒性のつわもの達である。雄雌ともにヒレの優雅さでも優れており、さっそく交じりあって元気に泳ぎまわっている。ということで、長々と書き連ねたグッピーを中心とした理科室の水槽の歴史もこれで終わりである。今後、グッピー達は新たな血が加わって、さらに新たな歴史をこの理科室でつくっていくことであろう。......と思っていたが、

 平成9年7月、大洲国立青年の家野外活動に行っていた3日間の間に、突然病気(お腐され病)が流行。
帰校したときにはグッピーを始めとするほとんどの熱帯魚が死体となって漂っていた。残っているのはグッピー数匹と青コリ、プレコぐらいである。
さっそく水槽に塩と薬剤投入をした。しかしこの水槽では、数ヶ月の間、セットするとすぐにおぐされ病が発生して、ついに水槽のグッピーは絶滅した。

 そこでこの水槽を放置し、別の水槽で西水路に放していた最後に残ったグッピー3匹を飼うこととする。さらに病気に強いといわれる国産のグッピーを5匹加えた。
 やっとの事で平成10年の4月くらいから繁殖が始まって今は25匹くらいが90cm水槽を待っている。
あれほどの繁栄を誇っていたグッピーではあったが、まさに「祇園精舎の鐘の音・・・」を思わす歴史をたどったのであった。