12月29日 カオサン バンコク   

 タイの宿はほぼすべて、Wi-Fiが使える。この写真は、部屋の前の無線LANの電波の様子をスマホでチェックした結果である。でもこの時点では、買ったばかりのスマホがいまいち使えない状態だった。だが、電圧は200Vながらもコンセントの形状は日本のものが使える。
 朝はカオサンから南部の市場へ足を伸ばした。朝食に寄った食堂ではチャーハンに焼きそばのようなものとコーヒーで代金は92Bだった。おつりを考えて102B払ったら、店員のおばちゃんは、手を合わせて礼をした。これではおつりをくれとは言えない。まあいいかと歩き出す。マッサージフィッシュなども試して、チャオプラヤ川沿いに王宮まで来たあたりで、デジカメの電池がなくなってしまった。宿に帰って出発準備をする。
 カオサン通りにあるKSツアーは、日本語も通じるのでいろいろと相談した。特に安全面と価格面からバンコクでのレンタルバイクは止めるべきだということで、ラオス国境へ向かう旅程に決め、ノーンカイ行きの夜行列車のチケットを依頼する。カオサンではFBIライセンスカードも冗談で作ってみた。チケットが届く間、再び街の散策をする。写真は、南部の電子機器の市場のようすである。秋葉原や日本橋のような活気ある市場は私の最も好きな光景である。旅程の初めなので、何かを買うことはできないが、タイの活気で元気づけられた。その隣には中華街もある。

 チケットを受け取って、フアラムポーン駅に向かう。6時前に駅に到着。やがて構内放送で音楽が流れ出した。すると、人々は座っていた人も横になっていた人も突然、起立して不動状態になった。 右の写真はそのときの様子である。私は、当初はテロ等の何かが起こったと思って身構えたが、すぐにその音楽が国家であることが分かった。タイでは朝と夕方、国歌が流れ、国民は何をしていても、それを止めて直立不動になることが義務づけされているそうだ。動いているのは外国人だけ、少なくともタイ国民は、一日1分程度、国家を意識する時間を共有している。
 フアラムポーン駅は、西洋の映画でおなじみのドーム型の屋根のホームのある巨大な駅である。タイには新幹線のような高速鉄道はなく、日本なら数時間で移動できる距離の国境の町ノーンカイまで夜行列車で13時間もかかる。それも到着時刻は2時間以上もの誤差があるのである。日本では驚きのアバウトさだが、それが世界標準なのかも知れない。


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