九千洞出発 

 4時30分頃起床。外は雨模様である。しばらく待つが、やみそうにない。仕方ないので、雨具の準備をして、5時30分頃部屋を出る。下の事務所にはソファーに男が二人ほど眠っている。起きてきたので、キーを渡し、荷物を預かるように頼むが、意味が通じず事務所?にあがれという。仕方ないので、部屋の入口に鍵と荷物を置く。
 5時37分、小雨の中を出発。小雨が降ったりやんだりで、時々傘をさす。登山道は整備されて広い。6時5分、右写真の亀やライオンに守られた九千洞守護碑前に到着。碑の上には鷲までいて、ちょっと統一性のない悪趣味な碑である。傍らに高寿霊泉があったが、これほどの雨の中でも、そこは枯れてしまっていた。川も道も塩基性の石や岩のようで、九千洞の渓流美というのは日本でもよく見られる程度のものである。6時55分、左写真の小さな滝(というには落差は小さい)が見えてきた。九千洞滝とあるから、ここの代表的な滝なのかもしれない。地図によると確かののあたりから山にとりつく登山道があるはずだが、よくわからない。
 7時6分、白蓮寺の案内板(右図:矢印は通った道をあとからきにゅうしたもの)の前に着く。この案内地図には登山道は描かれていない。少々不安になるが、とりあえず、寺に登って見ることにする。山門を抜け、寺への登り口にさしかかったところで、左写真の登山道の案内板が見えてきた。それによると寺の上から登る直登コース(頂上のヒョウジョク峰まで2.5km)と、まだ渓流沿いに歩いて南のチュン峰に登るコースがあるようだ。後のコース方面は、ずっと金網が張られていて、通行禁止になることもあるようである。今は写真のように開いていたが、この天気だから最短コースである直登ルートをとることにした。
 白蓮寺は標高900mにあり、高麗時代から伝わる三尊石仏が有名な寺である。写真のように開けた山肌に建物が点在する明るい寺である。ところどころに彼岸花のようなピンクの大きな花が咲いているのが印象に残った。この寺は、さほど見応えのあるものもなく、天候の悪化も予想されるので、先を急ごうとするが登山道がよくわからない。
 左の写真のように寺の上部には橋を渡って、山の方に伸びている道がある。先ほど見た寺の案内地図では、上にある石塔で行き止まりである。しかし、どう考えても、上の方に登っている道はここしかない。ということで、そのまま登ってみることにする。

 

 やっと山道らしい山道である。とはいっても、丸木を敷いてあるし、手すりすらある。5分も登ると鐘のような形の石塔がみえてきた。右写真がそれで、どうもそれが案内地図の石塔のようである。その奥にもしっかりと登山道が続いているのを確認して、やっと安心した。ちゃんと道標もあって、それによると、ここから頂上までは1.5kmである。


   2003 08/17