鎮安から九千洞へ 

 7時起床。今日の旅程は余裕があるので、テレビを見ながらゆっくり荷物を整理する。テレビはドラマ「勝手にしやがれ」である。やっと9時40時前に旅館を出る。久しぶりにゆっくりできてよい気分である。客こそほとんどいないが、品物も並んだ市場(右の写真)を通ってバスターミナルに向かう。ふとみると野菜の束の片隅になにやら動くものが...。写真の子犬がつながれて体をふるわせているのである。この犬も赤犬だということは大きくなったら...と思うと複雑な心境である。
 右の写真は昨日の夕食を食べた食堂である。ここを撮してからバスターミナルに向かう。10時に着くと、物乞いが近寄ってきた。普段は無視するが、今日は気分が爽快なので500wを渡してしまう。
左の写真の奥、入口付近ではなにやら貝を売っている。のぞいてみると、どうもカワニナのようである。これから行く茂朱は韓国で唯一の蛍の生息地だそうである。「夏の香り」でもCGで蛍が飛ぶシーンがある。しかし、これだけ豊富にいるのならどこでも生息できそうなものである。もしかすると帰化動物なのだろうか。そんなことを考えながら3300wで茂朱へのチケットを買う。バスの運転手に行き先を確認してバスに乗り、10時30分鎮安を出発する。
 実は徳裕山登山の拠点をどこに行くか迷っていた。一応登山口は九千洞であるが、宿はあるのだろうか。あっても智異山のようなものだろうか。それならいっそ茂朱で宿泊した方がよいのではないか?いろいろな思惑が渦巻く。外は右写真のように田園風景から渓流沿いののどかな風景へと変わっていく。再び広い田園地帯に出たら、工事中の高速道路の高架が見えてくる。リンゴ畑もあるので、平均気温は低いと考えられる。
 11時にチャンギョ、11時25分にチャムギのバスターミナルに寄って、11時50分茂朱バスターミナルに到着した。降りるとき、運転手が12時に徳裕山行きのバスがあるということを教えてくれた。茂朱バスターミナルは町外れにある。近くに旅館もないようだし、ここを徳裕山の登山ベースにすることはできないようだ。急ぐ旅でもないので、茂朱の街の散策でもしようか。茂朱は蛍で有名だが、どうもそんな感じではなあと、外を眺めたり、徳裕山行きのタイムテーブルを探したりしてどうしようかと考えていると、突然、先ほどのバスの運転手が登場した。彼は私に対してまくし立て、無理矢理私に2700wの切符を買わせ、バス乗り場まで連れて行くのであった。ありがたいことではある。仕方ないので、九千洞まで行ってみることにした。登山口に手頃な宿がなかったら戻ってくればいい。
 12時5分発。満員のバスは茂朱の町を出て、30号線沿いの同じようなのどかな景色を眺めながらすすむ。37号へ右折すると両側の山々が迫ってくる。この辺は徳裕山の北部ではあるが、標高はせいぜい1200m程度の山である。
 ぐんぐん登っていくと、丘の上に大きなリゾートマンションが見えてきた。(左写真)このあたりは韓国でも二本指に入る有名なリゾート地(茂朱リゾート)である。年間300万人の観光客が訪れ、23面もあるスキーゲレンデをもち、冬季オリンピック候補地にもなっているらしい。バスは幹線道路を右折し、スキー場を中心とした茂朱リゾートの中心地へ登っていく。やがて大きなホテル?の前に止まった。周りは近代的なリゾート施設ばかりで、異様な雰囲気である。私の持っている地図にはないが、ここからも徳裕山への登山道があるようだ。とはいっても安い宿泊地はなさそうである。
 バスはピストンして元の幹線道路に戻り、少し行くとやっと九千洞のある谷へ右折する。このあたりからすでに九千洞の渓谷の見所は始まっているらしい。手頃な旅館や商店も何軒かあるようで、登山口が無理ならこのあたりに宿泊もできそうだ。13時、観光団地の下部にあるみぎ写真のバスターミナルに着く。
   2003 08/16