帰りの便の確認

 朝、早起きして今日の出発時刻と搭乗手続きの時刻などを確認する。それに基づいて今日の予定を立てるのだ。そこで、大きなミスに気がついた。チケットをよく見ると、出航が30日になっているのだ。確か旅行社には30日に帰ると行って取ってもらったチケットだったが、30日に日本に帰るのを30日に出発するとされたわけだ。まあもう一日いてもいいが、今月中に自宅の引っ越しをしないといけなかったので、そうゆっくりもしてられない。そそくさと出発の準備をして、とりあえず国際フェリーターミナルに向かう。
 ターミナルの切符売り場は、まだ閉まっている。売り場の中で清掃中の若い女性職員に話しかける。10時から開きますの声に、事情を話す。明日の出発を今日にできないだろうか。職員は私のチケットを受け取り、座ってコンピュータを操作していたが、こちらを振り向いて、「明日の出発を今日の便に変更できます。手続きは10時からできますから、後でまた来てください。」これで何とか今日出発できそうで、安心した。
 そこで入国ロビーのベンチに座って、今日の計画を立てる。17時30分に出国手続きが始まるので、釜山の観光がある程度できる。最後は本屋とレコード店にいって、様々なメディアを買う予定である。できれば海雲台にも行ってみたかったが、10時にチケットを買いに戻らなければならないので、近場にするしかない。10時まではまだ1時間半もあるので、釜山タワーでも見に行き、一度ここに帰って、切符を取ろう。後はそれからだ。
 ということで、荷物を整理して、身軽にする。ザックはターミナルの外のコインロッカーに入れる。コインロッカーはいろいろな大きさがあって、2千wのロッカーに、ちょうど私のザックは入る。さて、その使い方だが、中央にナンバーのキーのある操作盤があるので、日本のようなコインを入れてキーを回すのではなさそうだ。お金を入れてロッカーの番号を入力し、緑のボタンを押せばロックできるようになるようだ。おそるおそるやってみると、無事ロックができた。よく見ると鍵をかけずに荷物を押し込んでいるロッカーもある。よっぽど治安が良いのか、それともその中には.....。
 身軽になった私は、まず釜山のランドマークタワーである竜頭山公園に、一般タクシーに乗って向かう。8:40。このタクシーの運転手は、いかにも誠実そうで不正の心配はなさそうだ。大庁路に入り、釜山タワーが間近に見えると指で指して、韓国語で「チョギヌンプサントワイエヨ」(?)と教えてくれた。タクシーは、竜頭山の北からぐるりと輪をかくように登り、やがて公園とタワーが眼前に現れた。

   2002' 8/29