三崎地域の海岸
 瀬戸内海や宇和海は穏やかな海ですが水質が悪いのがネックになっています。しかし海に長く突き出た佐田岬半島の先端である三崎地域の海はとてもきれいです。メロディーラインが完成し八幡浜から1時間程度で来られるようになってからは、海のレジャーや釣りで多くの観光客が押し寄せるようになっています。その観光客を見込んで平成10年に完成したのが右写真のムーンビーチ井野浦です。無料のオートキャンプ場やシャワーを備える独特な形のビーチは、ほとんど宣伝していないにもかかわらずクチコミで周辺地域から多くの観光客が訪れています。

 しかし、観光資源としての海岸の開発や観光客の増加は、この地域の美しい海辺の自然の保全という面でいろいろな課題が提起されるようになってきました。地域の産業の振興を優先するあまり安易な見通しでの開発による起こる環境破壊は、微妙なバランスの上に立っているこの地域の自然に致命的な悪影響を及ぼす懸念があります。実際、海産資源は伍助会が発起した平成8年の頃と比べて驚くほどの勢いで減少し続けていて、漁協は青息吐息の状態です。失ってから気づいても手遅れなのが貴重な自然環境なのです。

 さて、一見美しいムーンビーチのある池尻海岸は整備の前は青石の美しい海岸でした。そこにきれいな?御影石の突堤をもうけ、この地域にはないはずの白砂を大量に持ってきて敷き詰めました。これがムーンビーチであり何年かすると砂には他の海岸では見られない生物が発生しちくちくするので私はここでは泳ぎません。そしてせっかく敷き詰めた砂も冬の北風で吹き上がりその処理に井野浦地区や行政が毎年悩まされることになりました。ただ、ここができる以前の海水浴場であった宇和海側の長浜は、まったく人気がなくなって昔はウミガメが産卵していたという自然豊かな海岸に戻りつつあります。

 ※ 以下は三崎地域の特徴的な海岸や名勝といわれる場所の写真です。見たい場合は名前をクリックしてください。

馬の背・・・・・・・・・・・名取の馬の背海岸は西日本でも有数のサーフポイントです。

梶谷鼻と窓岩・・・・・青石の尖塔と白い大理石の窓岩のコントラストが美しい名取の名勝です。

大碆・・・・・・・・・・・・・梶谷鼻の西にあるテーブル場の大岩で千枚敷、亀岩ともいわれます。

小梶谷鼻・・・・・・・・・ひきさきとも呼ばれ、この沖には暗礁庄司太郎碆があります。

童子碆・・・・・・・・・・・南部半島の先端の大岩で、中央に池があるのが特徴です。

白浜・・・・・・・・・・・・・三崎精錬所後の横にある美しい砂浜海岸ですがなぜか黒砂です。

長崎鼻・・・・・・・・・・・釣りの名所として有名な平礒の瀬戸内の岬ですが遭難も多いようです。

見舞崎の赤岩・・・・・鬼の血が流れて染められたという赤岩のトンネルです。

串の竜田碆・・・・・・・佐田岬漁港の東のランドマークとなる尖塔です。

びじゃこ岩・・・・・・・・影の平漁港の入口にある夕陽が美しい瀬戸内の名所です。

 

   ※ 右写真は、台風到来で押し寄せる高波から三崎湾を守る井野浦池尻の赤灯台突堤です。

        佐田岬灯台のページ


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