本校の玄関にある120cm水槽にはショートノーズ・ガー(上の写真)が飼われています。現在(平成10年夏)40cmほどになっています。
ショートノーズガーは最大でも80cm位のガーの中の最小種です。スポデット・ガーなどと比べ、胴が細長く胸ビレや腹ビレが大きく幅広く、口もやや広いとされています。
体色
幼魚では背中に茶色の縦じまがみられますが、こ模様は成長とともに消えてしまいます。成魚では尾びれと尾びれの基部、背びれに大きなスポットが入ります。本校のガーパイクは、写真のように縦縞がまだ消えず、もしかすると他の種のガーパイクかもしれません。この写真でわかる人がいたら教えて下さい。
生活
主な餌は小魚でなのですが、昆虫またはその幼虫、エビやザリガニなどの小さな甲殻類を食べる割合が他のガーパイクに比べて高いことが分かっています。本校のガーパイクは当初、生き餌しか食べなかったのですが、今ではゼンゴ(アジの子)やクリルなどをよろこんで食べます。しかし、奥行きが45cmと狭い水槽なので、思うように泳げず、シルバーアロワナに餌を横取りされることが多くみられます。
養殖期は、5月中旬〜6月で、卵は水草やその他浅瀬の浸水した目立たないものに産み付けるそうです。
ところで、琵琶湖でガーパイクの仲間が捕獲され新聞で報道されたことがあるということです。このガーは、僕たちのようなアクアリウムを楽しむ仲間が放したことは明らかであり、とても残念なことです。実に嘆かわしいことです。
ブラックバスやブルーギルの問題はよく聞きますが、ガーパイクは日本の川に十分帰化する力を持った魚なので、放流されたところの生態系に影響を与えるばかりか、人間にとっても危険な魚となることが考えられるため、絶対にやってはいけないことだと思います。
ちなみに本校では不用意に水槽に指を入れてかまれた人が一人います。さらに大きくなると笑い話にはならないので気をつけていきたいと思います。
平成9年度作品 文・編集責任 かっちゃん(5212)