蔚山へ

 13時38分再び巨済大橋を渡り、13時45分統営市外バスターミナルに着く。ここで蔚山行きのバスのチケット13800wを購入するが、タイムテーブルをよく見ると、バスは15時までないではないか。そこで、いったん馬山に向かい、そこから蔚山行きのバスにのったほうが効率的だろうと判断した。そして、チケットを馬山行きチケット5800wに買い換えた。14時06分、晋州行きのバスに乗って馬山に向け出発する。
 14時34分固城バスターミナルを出て、馬山に向け北上する。右手に高度こそないが、すっきりとしたピラミダルな山(右写真)が見えていて気になる。このあたりは今年の春に恐竜万博?が開催されていたようで、途中、恐竜の巨大模型や絵が何カ所もあり、田園の真ん中に恐竜がデザインされた大きなゲートもあった。
 15時20分、南馬山バスターミナルに到着する。前に晋州に行くときに経由した馬山ターミナルと違うので、ちょっと不安がよぎったが、ちゃんと蔚山行きのバスがあるのを確認して安心した。蔚山行きのバスは16時35分で、1時間以上ある。外に出てみるが、昼食をとりたくなるような食堂は見あたらない。仕方ないので、ターミナルに併設したハイカラな食堂に入る。店内はキムパプ屋みたいな感じで、50インチくらいの壁掛けテレビが目立つ。その横に以前のテレビ台が、恨めしそうに残っている。4500wのウコジヘジャンククを注文するが、予想したとおり写真のようにミッパンジャンはカットゥギとペチュキムチだけであった。ヘジャンククも血の固まりもほとんど入っていないて、まずいわけではないが、いまいちボリュームに欠ける。メモなど取っていると気になったのか、女主人がコピはいらないか?と、やってきたので、もらって飲む。店の名はモッコリ(ネックレス)で、食堂の名としてはめずらしい。
 16時過ぎに食堂を出て、ターミナルに戻る。写真の売り場で蔚山の8500wのチケットを買おうとするが、中の男はなぜかごちゃごちゃ言って売ろうとしない。三〜四度しつこく主張すると、しかたないといったふうでチケットを差し出した。何か問題があるのだろうか?とちょっと不安になったが、とにかく行くしかないだろうと開き直る。ここの男の小用のトイレは、ステンレスながら懐かしい一列の共同便器だ。
 16時32分、南馬山バスターミナルを出発する。バスは北上し、16時56分高速に乗る。17時過ぎには金海市のすぐ南を走り、やがて洛東川を渡り、17時24分、北釜山料金所から一般道にはいる。トンネルを抜け、トンネ駅前から北上し、見覚えのある釜山高速バスターミナルに着いたのが、18時過ぎであった。蔚山へはもう少しだ。
 ここで、バスに残った客が運転手と口論をしている。そのままみんな出て行ってしまったので、不安になって運転手に聞くと、「トイレ休憩だ」と言う。降りて、写真のターミナル内の売店街を歩く。食べ物も考えたが、蔚山はもう少しなので、ただバナナ牛乳を飲む。バスに帰ってみると、再び運転手と乗客がもめている。そして客はすべて荷物を持って出て行き、他のバスに移っているようだ。残された私も再び心配になって、ばすの運転手に聞くと、気落ちした?運転手は、私を他のバスに連れて行き、これで行けという。何度も確認したが、チケットはそのまま有効だからこのバスで行けということらしい。このあたりが、南馬山ターミナルでチケットを売り渋ったことと関係があるのだろうか。18時13分バスは動き出して別の乗り場につっこむ。そして、結局18時32分にバスは出発する。  そのままバスは棚田の美しい農村を北上し、やがて蔚山市内にはいる。19時19分、五叉路をぬけ、19時33分ロッテホテル前(後ろにバスターミナルがあるようだ)で、バスは蔚山行きの客を降ろす。ターミナルのあたりには大観覧車があって目印になるようだ。明日は国鉄で安東に向かう予定だから、地図で方角を確認して大通りを駅に向かう。途中見回すが立派なビルばかりで手頃な旅館は見あたらない。結構な距離を歩き、19時55分、写真の蔚山駅に着く。  駅に入り、写真の構内のタイムテーブルで列車の時間を確認する。なんと、安東行きの列車は、一日に7時42分一本だけではないか。

 駅前は、温泉マークはあるのだが、高級モーテルばかりのようでコンビニもない。大通りを横断し、駅の右手のモーテル街に食堂と旅館を探しに入る。食堂も高級食堂ばかりで、仕方なく駅のすぐ前のモーテルにはいる。45000wは、ちょっと高いが仕方ない。ただし、設備はとても良くて、冷蔵庫にはビールやジュース、つまみの海苔もある。奥には妖しげなラブマシーンもある。イスはなんとシャネル(本物?)である。窓を開けると正面に駅が見える。「GO」を久しぶりに見て、「愛しのドジ娘」やちびまる子、そして「砂時計」を観ながら、残った焼酎を飲む。夜暑いので起きると、エアコンが切れていた。つけ直して、TVをみると「Japanese GO GO」という親日番組をやっていた。


   2006 08/11