福岡から釜山へ

 これまでの旅行で、韓国で行きたいところはほとんど行ったので、次の海外の旅の予定としては、中国か台を計画することにしていた。しかし、いくつかの理由で再び韓国の旅をすることになった。1つ目の理由は、旅行後にそのまま持って帰ったために貯まっていた50万Wの現金を使い切る必要があったからだ。2つめには、朝鮮人参メッカ錦山と原子力発電所、李舜臣関連の地、司馬遼太郎「韓のくに」の地などが気になっていたのである。さらに、中国語が全く覚えられないことと、金欠病ということもあり、韓国旅行となったのである。

 午前3時30分起床、机上に並べていた荷物をパックする。今日放映の「愛は誰にも止められない」の最終回が気になったが、4時30分三崎港に向けて出発した。原油高の影響で1150円から1730円へと値上がりした別府行きのチケットを買い、4時40分発のフェリーに乗り込む。別府までの2時間あまり、ゆっくり眠るつもりだったが、冷房が効いてないので暑くて眠れない。これも原油高の影響か。
 7時過ぎに別府港に着き、バスでJR駅に向かう。6000円の博多往復切符を買い、9時50分のソニックに乗り博多駅に向かう。台風がそれたこの日、鶴見岳がガスで見え隠れしているが、空は晴れている。
 10時過ぎに博多駅に着き、名店街のチャジャンミョンがないことを確認してからそのまま地下鉄に乗って空港に向かう。地下鉄ホームは開閉ドア式になっており、「ストップザ温暖化」のポスターが差し迫った環境問題を示している。10時40分福岡空港国内線ターミナルに着く。空港の電光掲示板は気温34度を示している。前回はぎりぎりの到着で焦ったが、今回は時間にも余裕がある。
 11時7分、出国。韓国入出国カードを書く。搭乗機はボーイング737である。遠くに輸送機か対戦哨戒機のように自衛隊機が停まっている。12時15分、搭乗者の列がなくなって搭乗カウンターに向かう。座席は左右6列で、指定の席は窓のない上に3列の真ん中。窮屈で仕方がないが、乗っているのはたいした時間ではない。12時30分、定刻に機は動き始める。12時38分離陸。機内食はオレンジジュース。あっという間に着陸のためのシートベルトサインが出る。13時15分金海国際空港に着陸。右写真のタラップを降り、待っているバスでターミナルに向かう。
 入国ロビーは、修学旅行の高校生であふれている。すんなりと入国し、税関も申告書をわたして通過。そのまま写真の釜山銀行の窓口へ。3万円を換金して、合計約75万wが今回の旅行、11日分の旅費である。かなりの節約の旅になりそうだ。今回の旅は、まず釜山港から船で巨済島へ向かう。空港ロビーの観光案内で聞くと、釜山の西の中継駅、沙上へ行くバスはないという。3番乗り場の201番のバスなら四面行くというのでこれに乗ることにする。
 14時2分に写真の3番乗り場から201番バスに乗り込む。市内バスのようなので、ハナロカードが使えた。1400wだったように思える。このバスの経路は釜山への幹線道路をまっすぐに東に走る。すなわち、沙上駅こそ停まらないが、その向こうの周礼駅から西面までは地下鉄の駅ごとに停車する。降りても良いが、西面のどこに停まるか興味があったので、そのまま乗っていることにする。四面のロッテホテル前にバスが着くと、すべての客が降りる。そこから地下鉄に乗って、沿岸旅客ターミナルのある中央洞へ向かう。ハナロカードが残量わずかだったので、チケット販売機横の自動チャージ機でチャージする。誰かがチャージするのを見て、その通りにやれば全く問題なくチャージできた。


   2006 08/10