釜山へ

 昨晩21時頃から寝たが、眠りが浅く、午前1時頃には完全に目が覚めてしまう。ポートフォリオの準備はおおよそできていたが、韓国での電話のかけ方や手紙の出し方、そして最終的な旅程表を印刷した。今回は、ガイドブックは持って行かずに、必要な部分だけスキャナで取り込み、まとめてA4でプリントしポートフォリオに綴じるようにした。
 そんなことをしているうちに、眠くなってきて、しばらくうとうとする。次に起きたのは午前4時で、急がないとフェリーの出発時刻に間に合わない。トイレをすまし、用意していた荷物を急いでパッキングして4時10分に家を出る。
 4時30分頃フェリー乗り場に着き、4時40分発の三崎発別府行きのフェリーに乗る。6時50分に別府港に着き、7時23分発ソニック6号で博多を目指す。
 博多駅には11時前に着く。飛行機は14時なので、今回の目的地のパンフレットがあるかもしれないので、駅前の韓国観光公社福岡支店に行くことにする。朝日ビルの6階にあるこの支所は小さなオフィスで、今回のルートでは「大邸」くらいしか案内もない。さすがに冬のソナタ関係のツアーの案内はあるようだ。
 一応日本料理の食べ納めということで、駅の名店街でウナギを食べ、地下鉄で空港を目指す。まだ時間があるので、国際ターミナルの4階の旅行用品店に行き、財布とデジカメ入れのサイドバックを購入する。その後日本円を整理して片づけ、前回の残りのウォンを準備した。荷物検査では厳重なチェックだったが無事通過して、サイドバックとポートフォリオをのぞき荷物は預けることにした。窓際の席38Hの搭乗券をもらい出国する。
 出国ロビーには台北行きの飛行機の故障の放送が流れている。別の飛行機が20時にでるそうで、長大な待ち時間は気の毒だ。この場合再入国して、夕食と飲み物がサービスされるようだ。やがて、釜山行きの搭乗が始まる。座席指定なのに長々と列ぶのは不思議である。これから乗る左写真の機を見ながら搭乗する。
KE784の機内は右写真のように8列の席で広い。機は14時ちょうどに滑走路に向かう。スムーズに離陸し、福岡の町が眼下に広がった。福岡湾が見えたかと思うとすぐに一面の海だけの景色となった。途中のアナウンスは、早口の日本語が聞き取れない。また、機内食はなく、ジュースとビールの案内がある。と思うと、すぐに高層アパートの林立する釜山地域が見えてくる。まさに韓国と日本は隣国である。洛東江河口を回り込み、なんと14時40分には白サギ群れている金海空港に着陸してしまったのである。

   2003 08/13