チンチン水の由来

 二名津と名取の境に大かみ原といって、とてもさびしい所があります。
その大かみ原の山深い所に大きくそびえたつ岩があります。
昔、その岩の上から水がぽちぽちとでていました。
その水が、「お念仏」の鐘をたたいているようにチンチンと音をたてて落ちていました。
このような事があって、昔の人はだれいうとなく、そのわき水のことを「チンチン水」と名付けました。
その水が流れ下り、大谷川となり、二名津の人達の飲料水や農業用水となって地域の人々を助けているそうです。



  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成3年度 谷チヨコ(二名津74歳)伝,取材:(4706),編集:(5405)