五体のお地蔵様

 今の二名津の一番真ん中あたりは、昔、海だったそうです。
ある人が土地をつくるために海を埋め立てては自分たちの家を建てていたそうです。

 そこで、何度も埋め立てばかりしてはいけないと考えた人達が、そこへ五体のお地蔵様をつくったのだそうです。
その中の一体のお地蔵様は火切り地蔵「火の神様」といって、火災を防いでくれるそうです。
そして、もう一体のお地蔵様は手などに出来る「いぼ」を治してくれるそうです。
それから人々は五つのお地蔵様を大切にしたそうです。
これらのお地蔵様は今では写真のお堂の中に鎮座していて、旧暦2月24日の祀日にはお籠もりの行事があります。


  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成3年度 田村正子(二名津72歳)伝,取材:(4709),編集:(5417)