その話を聞いた二人は、えっさ、えっさと畑を掘りだしたが、隅から隅まで深く掘っても出てこないので、止めてしまった。 そして、稲を植える時期がやってきた。そこに稲を植えてみると、すごいことに昨年の二倍は米ができたそうだ。 孫は宝をあきらめず、2年、3年と再び畑を掘ったが、宝は出てこない。 2年目には米が三倍、3年目には米が4倍と増えていく。
そのうち、孫たちは、 「これが、じいさんがくれた宝物だったんだ。」とさとって、4年目からは宝をさがさなくなったということです。