三崎地区の旅館と民宿の紹介  R01.5


 三崎地区の旅館や民宿などの宿泊施設について問い合わせが多いので、興味を持って訪れていただく方のために紹介のページを作りました。宿泊施設は、旅館と民宿が10軒ほどあります。そのほとんどは、会食の場として訪れたことがありますので、そのときに感じたことや見聞きしたことなども記述します。主観も入っておりますので、あくまで参考にするだけにして下さい。
三崎地区  三崎地区には現在以下の4〜5軒の旅館があります。どの旅館もフェリー港から歩いて10分以内のところにあり、料金も同じくらいと思われます。たぶん..

  

ゑびすや旅館   0894-54-0013

 食事などによく行っているので、個人的によく知っていて信頼できる旅館です。主人は、文化財保護委員の経験者であり、昔から大判カメラを扱う写真家でもあり、地元の合唱団長などを勤めるなど多才で文化的な面でもいろいろと見識のある方です。彼と娘(料理人として地域活性化のための活動の中心人物の一人)で厨房を取り仕切っています。豊後女の女将も一本気の情の深い方ですので、よそから来た人も安心して宿泊しているようです。
 平成11年に私たちで2代目高橋竹山に来てもらったときも、ここに泊まっていただきました。竹山さんも良い印象をもたれていたようです。料理にもこだわりがあり、相談すれば、商売抜きで誠実に対応してくれることでしょう。ただ、古風な旅館(一部鉄筋ですが、旅館は主に木造家屋)ですので、仕事人や趣味人はいいとして、子供連れには不向きです。平成十五年から三崎のすぐれた食を味わう企画「天然食人」や「活しゃぶ」等の企画にも深く関わってきました。近年、1Fの食堂を和風に大規模改造しました。1Fの食堂の障子は城本敏由樹画伯の力作の魚が泳ぎ、玄関の水琴窟は神秘的な音色を奏でています。2Fの昭和の部屋?の雰囲気も世代によってはお楽しみの空間です。

  

山本旅館  0894-54-1455

 一番海に近く突き出たようにぽつんとあるビルです。海を眺めるのが好きな人や波止での海釣りがしたいのなら絶好の位置にある旅館でしょう。国指定の天然記念物アコウ樹がよく見えるのもこの旅館だけです。料理にはあまり印象がないのですが、九四フェリー桟橋が北に移って道の駅はなはなもその前にでき、すぐ前に漁協の直販所もあり、観光旅館としての立地条件では最も良い位置にあります。
 私はここでの宴会で三崎湾(九州)に沈む夕陽をみて、感動した記憶があります。大学の同窓会で海に面した二階の大広間を7人で貸しきりにして泊まったことがあります。私以外は四国が初めての者ばかりで、天気は悪かったのですが、旅館の両横に次々と出入りするフェリー(今は前方だけ)に港町情緒があると夜遅くまで盛り上がっていました。九州女の女将さんは豪快です。ここの息子さんは、館ひろしににていると思いますが、どうでしょうか?位置が位置だけに台風などが来てしけると豪快な海が見えることでしょう。台風で波止を越えた波に直撃された話など、女将さんとの会話もなかなかおもしろいですよ。

  
たちばな旅館  0894-54-0056

 ここは、町の奥にある一般的な旅館で、見た目も地味です。料理には定評があり、私も宴会よく利用していますが、泊まったことはありません。女将も仲居さんも明るくさわやかな方で、気持ちの良い挨拶をしてくれます。春には入口の藤の花房が見事です。すぐ近くに大楠でも有名な傳宗寺もあります。波の音が気になる方にはいい旅館でしょう。ここはわかりにくいのですが、GS横の赤い舗装路を街の中に入り、入船マート(メルヘン)の交差点を左に曲がってすぐです。

  

松田旅館  0894-54-0048

 昔はフェリー桟橋から最も近い旅館でしたが、今はちょっと離れてしまいました。スナック銀河と山下薬局の間の通りを入るとすぐです。ここも宴会では何度も利用しています。
 三崎にはじめて来た頃、ここで行われる宴会の時、子供の自転車が留めてあるので、入口横に並べて置こうとして港に持って行けと言われ、定刻に間に合わなかった悲しい思い出があります。口の悪いので定評の三崎人ですが、一応客商売なのですから...。でも、親分肌のご主人は料理に真面目で酒好きの豪快な方で、楽しく会話ができます。

  

旅館すぎやま  0894-54-0037

 ここの主人は穏やかないい人です。以前、三崎町の町長を勤めていてしばらくこの旅館もお休みしていましたが、今は営業を再開しています。港前の車道沿いの絶好の位置にあるわかりやすい旅館です、何度か宴会もしましたし、以前は夕食を食べにも行っていました。牛鬼と四つ太鼓の独特な練りで有名な三崎の秋祭りを観賞するには最もいい位置の旅館です。祭り用の櫓は道を挟んだ手前の広場でこの旅館の前には源義経の山車が鎮座します。また、御旅所はこの旅館の入口の前になります。

 

菊屋旅館  0894-54-0125

 仕出しをする旅館ではないので、どんな旅館かは全く情報がありません。昔兼業でやっていたビデオ屋には何度か行ったことがありますが、店員さんは物腰の優しい方だったと記憶しています。宿泊を考えている人は自分でご確認ください。赤い色で舗装された三崎で唯一の魚屋のある通りを入ってすぐです。なお、役場のHPでは電話番号が54-0025となっていましたが、電話帳は54-0125となっています。
 
ローリーポップ  0894-54-0043

 信号を小中学校の方に少し行ったところにある喫茶店で、ここでは素泊まりの民宿になっているという噂があります。昔は確かにやっていたようですが、現在は未確認です。

 

Bike宿「Walk on」  090-7575-7829

 駐在所前のアコウ樹よりさらに灯台の方に行った三崎の街の北のはずれの倉庫に、平成14年頃から倉庫を改装してバイク宿ができています。オープンが19:00ですが、バイクを屋内に入れれることと安く素泊まりができることで評価はいいようです。人が常駐しているわけでもないので詳細はわかりませんが、ライダーホステルと銘打っているのでバイクで三崎にお越しの方はご検討ください。お泊まりの方があったら情報を提供してください。

正野地区  灯台に近い佐田岬漁港近くの正野地区には2軒の旅館があります。どちらも、この地域の漁業の中心である佐田岬漁港のお膝元で、海鮮料理には自信があるということになっています。2つの旅館は隣り合っていて、その近くに野坂神社というそちらの方面に興味のある方には一見の価値のある神社があります。その前には三崎町の石垣の堤防としては最も長大な美しい青石の堤防もあります。素朴な港や海の好きな方にはおすすめの正野地区ですが、旅館の外に出て夜遊びに行く場所は皆無です。なお、そこから灯台への便は、定期の乗り合いタクシーがありますから旅館にお尋ねください。すぐ近くにある「漁師物語り」という立派な観光施設は、今では不定期で土産物の販売もやめて廃屋状態です。

 

金沢旅館   0894-56-0022

 まさに四国最西端の宿です。私は、よそから人を呼んで一緒に宴会をして泊まるとき、特に三崎(フェリー乗り場周辺)である必要がない場合は、この旅館を使うことにしています。まずは、確実においしい料理と港の雰囲気、素朴で誠実な旅館の姿勢を信頼できるからです。荒っぽい人の多い正野地区であるのに、ここの女将さんは優しく(気の毒なくらい)ていねいな方です。
 西部地区に小学校や中学校があった頃は教員住宅の先生が昼食や夕食に使っていました。その先生に聞くと、安く真心のこもった家庭の味を提供してくれる貴重な旅館で、本当の母以上に接してくれるので、転勤して出るときがかなり寂しかったらしいです。灯台にも近く、港情緒もあって、ゆったりと三崎を味わいたい方にはおすすめの旅館でしょう。旅館に何を求めるかというお好みにもよりますが....。

旅館(民宿) 大岩  0894-56-0070

 この旅館は、HPや他のメディアでも多く紹介されている有名な旅館(民宿)です。三崎の宿泊施設で大人数をさばけるのはここだけで、渡船もあってクルージングもでき、主人は散髪業も兼業しているマルチ人間、旧三崎町内で観光バスの大人数の食事をこなせるところも他にありません。カラオケボックスもあります。さらに、送迎もOK、そして多人数をこなすために食材や料理法などいろいろな工夫も欠かさない点も評価できます。平成31年に地元の小学校で烏骨鶏の孵化の学習をしたとき、大きくなったヒナをここで引きとっていただきました。滋養強壮にいいとされる卵を提供していると聞きます。何よりこの地域で多くの雇用を生み出している貴重な事業所です。  私が三崎町に来てすぐ某雑誌の方の席にお呼ばれしたのがこの旅館です。少し飲んだので、車は広い駐車場において帰ったのですが、次の日の朝、自動車会社から実家まで調べて、実家から職場に車をすぐに取りに来いとの伝言の電話。正野の人は口が悪くきついのは今では慣れましたが、このときは三崎町自体に悪印象を持ってしまいました。今では良好な関係ですので笑い話ですが...。

※ 昔、影の平に「民宿 梶原」が営業していたとの情報があります。歴史的には四国最西端の宿ですね。


神松名地区(二名津)  
 
民宿浜田  0894-54-1558

 ここは釣り客を目的とした民宿だと思っていましたし、仕出しや宴会もしないので私は利用したことはありません。私も近所に住んでいて、ご主人も知っております。ある時聞いてみると、別に釣り客だけを相手にしているわけではないそうです。なんと料理は、私がよくつきあっている料理人(かっちゃん)がやっているんだそうです。浜田さんは渡船業をかねていますので、この辺でゆっくり釣りをしたい方には絶好の宿泊施設ではないでしょうか。なお、二名津は夜出て遊ぶようなところはありません。近くにあった釣具屋もかっちゃんがやっていたスーパーも廃業しました。場所は二名津集会所の裏手になります。

※ 松地区に釣り客用に「民宿 宇都宮」が営業していたとの未確認情報がありますが、現在は閉めているようです。


その他  留意すべきこと!!

 さて、また三崎の海産物は質がよく、魚も原則的に一本釣りのものばかりなので、食材がそろえばどの旅館でもおそらく満足していただけると思います。岬(ハナ)サバ岬アジをはじめとする魚料理はもちろんのことウニやイセエビ、アワビ、サザエなども絶品です。特に岬サバは原則として個人への配送はしません。そんなに刺身が好きな方ではない私が、この岬サバの刺身だけはその良さがわかります。しかし 冬は海が荒れやすく、新鮮さを売り物にしている三崎の食材は、漁が長くできない日が続くと、どの旅館でもご要望に応じることができなくなるようです。私が聞いた限りほとんどの旅館では、そのような場合には正直に教えてくれますので、三崎の旅館にお泊まりの客には直前に確認することをおすすめします。

 この地区の主要産業は漁業と農業です。漁業では、有名な岬(ハナ)アジ・岬(ハナ)サバは、関アジ・関サバと同じもの(関ものはある意味で以前の関ものではない場合もあるのでむしろお薦め)ですし、アワビ、イセエビ、ブリ、フグなどの高級海産物が中心です。ミカンも清見タンゴールや灘オレンジ、デコポンなどの高級種ばかりで、ほとんど大都市直送となり、松山市なんかでも入手困難なものが多いのだそうです。ということで、この地域は以前は産業に力をおき、観光や文化面にはそんなに目を向けない地域でした。絵はがきなどの観光土産物もあっても港前の土産物屋にある程度でしょう。この間、はじめて佐田岬のペナントがあることを知りました。町民も観光客慣れしていませんが、人もよく誠実な人が多いので、何か困ったことがあったら安心してたずねてください。 その他、観光についての質問は、伊方町役場:TEL(0894)38-0211(代)へ。


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