本西竜馬

 昔、二名津に本西竜馬という人がいたそうです。ある日、彼は沖に船で魚釣りに行きました。すると、船がひっくりかえって、おぼれかけていた四人の男性を見つけました。そこで彼はすぐ助け、釣りもせずに家に帰ったそうです。そして、その四人にご飯を食べさせたり、着物を着せて、暖めたりして手厚く看護したそうです。この頃は医者もおらず、その四人は天理教の教会でも見てもらったりしました。しかし、四人の男性の状態はいっこうに良くならず、とうとう四人とも息をひきとってしまったそうです。その後、本西竜馬はその四人の石碑を二名津に作りました。今もなお、その石碑は残っているそうです。そして、本西竜馬の家は代々続きましたが、今は京都の方にあるそうです。また、この本西竜馬の墓は今でも二名津にあるそうです。

      話をしてくださった人・・・二名津 中井 フジエ(取材当時九十二歳)
      取材・・・・・・・・・・・・・・平成3年度

      編集責任・・・・・・・・・・・ABE(5411)