二中のウメ

 梅という名は、ウメの発音からきたと本には書いてありましたが、僕には意味が分かりません。
ウメは、日本にもともと生えていたという説もありますが、一般には中国原産で、日本には古い時代に渡来したものと考えられています。
 ウメは、万葉集では鳥梅、宇米等という字が用いられています。万葉集の時代になると、ウメをうたった歌は非常に多くなっているそうです。奈良時代から平安時代にうつると、ウメよりもサクラの位置が高くなり、サクラの観賞の方が花見としては主になってきたそうです。

 最近までは、これほど日本人に愛されてきたウメは、一本もありませんでした。本校には学校の西には幅3m50ほどの二名津川が流れています。この川と校庭間に土手のような所があって、今ではここに高さ1mくらいの豊後白梅が一本あります。また、体育館の入口付近に高さ1mくらいの鹿児島紅梅が植えられています。その2本は、第五十回の卒業生(平成8年度)が記念樹として植えてくれたものです。今、植えられて半年がたちますが、まだ小さいので、在校生が大事に世話しなければ枯れてしまいそうです。

 愛媛県の中学校2年の生徒は、2月4日の立春の日に、昔の元服式を意味する「少年式」を行います。このときに歌われる「梅の花、におう白さに春は立つ!・・・・」にもあるように、この梅の木は、最も寒くつらい冬にすばらしい花を咲かせ、私達の成長を祝ってくれることでしょう。


   平成9年度の選択理科で5107が編集しました