二中生のいぶき

 イブキは、別名をビャクシン、イブキビャクシン、ハクともいわれる裸子植物・ヒノキ科の木です。

 その名前の由来が、「得居 修」著の「愛媛の木の名の由来」と言う本のp37〜38にかけて書かれています。
その本によると、「イブキ、もともとの名をイブキギと言われるこの植物は、古代に土器の底の穴にこの木の葉を詰めて食物を煮る時に湯気の通過がよいところから用いたので、さかんに湯気を吹かせる木、息吹き木(イブキギ)と言われたことから始まった」と記されています。
その後、末尾の「ギ」が除かれ短縮されたのが今のイブキだそうです。

 しかし一般には、滋賀県の伊吹山に生えているためイブキと名付けられたとされています。しかし、伊吹山だけが特にこの木の名前の宛てられる理由がないとも書かれています。
 ちなみに僕は、自分の家以外で寝るとき、いびきをかくらしいです。何度も自分のいびきで目を覚ましたこともありました。そして夜が明けたときに「K君かなりいびきかきよったなあ」と言われて、きっと疲れているんだなあとしみじみ思ったこともありました。  が、もちろん、このことはイブキとは何の関係もありません。

 さて、話をイブキにもどしますが、本校のイブキは校舎の北側にずらりと植えられています。一番上の写真がそれの1本です。また、校舎の東に少しあります。左の写真がそれです。さらに、渋いところでは、プレハブ倉庫の裏にも1本あるのですが、かなりマニアックな人以外は知らないでしょう。
 
 本校の正面の山には斜面に沿ってお墓がたくさんあります。そのお墓の中央部にも風によってねじ曲がってはいるけれど、イブキの巨木があります。
 右の写真はそのイブキで、自然の厳しさの中でがんばっている男らしい姿に感動を覚えるのは僕だけでしょうか。


平成10年度の選択理科で、ひろつ<5207>が編集しました