二中の彼岸花

 九月、運動会の時期が近づくと、本校の運動場の片隅に、赤々と咲いている花、この花を、彼岸花といいます。大きさは、30〜50pぐらいです。ここ、二名津中学校にある彼岸花は、平成9年に津島町の河原に咲いていたもので、約200本くらいの球根を十月頃に植えました。植えてあるところは学校の前を流れる(こともある)大谷川沿いのと、運動場トイレの前(写真)です。この後、花が枯れて冬の間、肉厚の細い葉が沢山でてきますが、以外と彼岸花の葉は知られていないかも知れません。

さて、この彼岸花にはたくさんの名前がついてあります。僕はその名前と名前の由来を調べてみましたのでここにレポートします。

 1.彼岸花・・・・・秋の彼岸の頃に、突然咲き出すことからついた名前。

 2.葉見ず花見ず・彼岸に花が咲き、枯れた後に葉がでる。つまり花と葉を
           両方一緒に見ることができないことからついた名前。

 3.死人花・地獄花・幽霊花・・・お墓の近くに植える事が多かったので、「お墓」の
           イメージからついたもの。
           <例:死人が眠っていて、幽霊がでる。地獄だー>

 4.疫病花・舌刈花・・色のイメージからついたもの。
           彼岸花は赤が多いが、まれに白やピンクもあります。

 5.手腐花・痺れ花・・球根があるので、昔、ききんの時に食用にした。
           名取でもその記録があります。But,毒があるのです。
           食用にするには、よく水にさらす必要があるらしいです。

 6.数珠花・・・・・・見たままの花の形のイメージ。

 7.曼珠沙華・・・・・マンジュシャゲは、葉がでる前に「まず咲く」・「真っ先に咲く」
           の音に、仏教の「曼殊沙華」の文字をあてたという説がある。

 ※ 彼岸花は、昔、中国から輸入し、日本に入ってきました。
   一般に種はできないとされるけれど、丈夫でどこでも育つので、飢饉に備えて
   墓端に多く植えられたそうです。

 この様に、たくさんの不吉な名前がついたかわいそうな花です。色も赤々として気持ち悪いようですが、僕自身は、結構好きかもしれません。今、彼岸花を好きじゃない人、不気味がっている人も、このページを見て好きになってください。


   このページは、ごっち(5203)が平成10年度に編集しました。