二名津の紹介

 大西洋のまん中。セントヘレナ島にいた僕は、海岸でおもちゃの缶詰を拾いました。それは、チョコボールの景品の缶詰でした。僕は、さっそく缶切で開けてみました。中からは、きよみタンゴ−ルと田村のウニまんじゅうが出て来ました。そして、それらが僕に話しかけて来ました。
「やあ、こんにちは!」 これらは、愛媛県西宇和郡の三崎町二名津の名物だということがわかりました。その美味なるミカンとお菓子に興味を持った僕は、これらの味の秘密を産地である二名津に潜入して調べることにしました。

 二名津は、佐田三崎半島の先端にある三崎町の北西部にあり、山に囲まれた人口約1100人の大きな村です。みかん(特に晩柑)つくりがとてもさかんな所です。
この右の写真は、二名津の港です。最近では、ここにとても広い公園ができて、だいぶ明るい村になってきました。毎日たくさんの人がこの突堤に集まって魚釣りをしています。ぼくは釣りをしないので、何を釣っているのかはよくわかりません。人に聞くと、アジやメバルやタチウオなどを釣っていると言うことです。漁船が十何隻あるようですが、プロの漁師さんはここには少ないそうです。 グヘ
 
 二名津には古い家がたくさん残っています。かなり古くて、もう壊れそうな所もあります。人が住んでいるようでもあり、住んでいないようでもある家がたくさんあります。
僕の住んでいる家は、僕より若いので、けっこう新しい方だと思います。この写真は、僕の家の近くの風景です。ここにはこのような渋い土壁の家が残っています。学校が休みの日には、たまに見に行くことがあります。そこに石を投げて遊んでいる悪い子もいるといいます。
この家のとなりや、奥にもこのような家がならんでいます。一度、このような家の中には、何があるのか見てみたいと思いました。もしかするとすごいお宝が眠っているのかも知れません。
もし、二名津にくることがあったら、ぜひみにきてください。

 
 最後の写真は、二名津の昔のメインストリートです。昔はここしか車道がありませんでした。見てもわかるように軽自動車がやっと通れる幅くらいしかありません。ときどき普通自動車も通っていますが、それはスペシャルテクニックを持ったプロにだけ許される事だそうです。
 今は昔の川の上に車道ができたので、車はめったに通りません。通るのは、人間と写真に写っているような動物だけです。
 ところで、平成11年2月ごろから新道の拡張工事が始まり、春に完成しました。大型トラックが通れる道幅になりました。
工事中は、昔のメインストリ−トを使用していました。工事が終わって、今はまた寂しくなってしまいました。僕はこのメインストリ−トを通って毎日学校に通っています。   おわり

 えっ? きよみタンゴールとウニ饅頭の調査って? しまった、忘れてました。これらについては次回の調査報告を期待して下さい。


平成10年度作品 編集・文責 ただ(5302)