昔の生活から見た今の食生活

 調査発表 班長5306  5301  5307  5308


 私たちは自分たちの身近な環境問題について調べてみました。
今は食料がかなり豊かで、食べたいものがすぐに手に入る時代になりました。
しかしそうなったのはごく最近のことで、ちょっと昔までは食料にしろ何にしろ今の時代からは想像出来ない生活をしていたのです。

 そこでまず、私達は、二名津のおばあさんに昔の生活について聞いてみました。
まず、食べ物についてです。普段の食事は、麦ご飯、芋、みそおつゆ、魚、野菜、海藻が主流でした。卵焼きがでればごちそうで、肉なんか考えられないぜいたくだったそうです。
おやつは、豆、トウキビ、こやまめ、いもあめ、みずもちでした。今は、お米、魚、野菜、みそ汁、パンなどはもちろん、昔のぜいたく品であった卵や肉も当たり前のように私たちの口の中に入っています。

 では、このように豊かになった食べ物について、ただ良くなったと喜べるでしょうか。
しかし今、私たちの食べ物について、深刻な問題が持ち上がっているのです。その一つが食品添加物です。私たちはこの食品添加物について調べてみました。食品添加物とは、食品の見た目や、味、香り、口あたりをよくしたり、栄養を高めたり、長い間、保存できるように、食品に使われている化学物質のことです。
それは特別な物ではなく、カップラーメン、スナック菓子をはじめ、やみなさんが食べているほとんどの食べ物にはこの食品添加物が入っています。たとえばハム、。さかんにテレビなどで宣伝をし、その品質の良さをアピールしていますが、その原材料表示を見てみると、食品添加物だらけなのです。

 では、何が問題なのでしょう。
このハムに使われている「酸化防止剤」、「着色料」。これらは特に危険な食品添加物で、発ガン性が報告されたり、骨がもろくなったりするものが多く、すでに外国で禁止されたりしているものもあります。これらの物質名が表示されている場合は、とりすぎないように注意しましょう

。  次にお菓子についてです。小学生や中学生のみなさんの中にも好んで食べている人はたくさんいると思います。
このようなスナック菓子やチョコレート菓子などは、カロリーの取りすぎという悪い面もありますが、さらに危険なことがあります。
味をよくするために使われている「調味料」や、においをよくするために使われている「香料」。これらも立派な食品添加物です。正常な味覚が失われたり、食べ過ぎると腹痛や下痢になる場合があるそうです。

 ではどうしたら私たちはこの食品添加物とうまくつきあえるのでしょうか。
私たちの生活の中では食品添加物があふれかえっています。しかし、今では食品添加物を避けて生活することは不可能です。だから、まずはそれの安全を疑いながら選ぶことが、大切だと思います。
いくらマスコミや業者が「この商品が安全だ」と言っても、必ずそれを100%信用しないことです。今の時代は、売ることが優先だからです。商品の安全性が疑われても、その危険性を証明することは非常に難しいので、消費者が自分の責任で選ぶしかないのです。そのためにもある程度の知識が必要です。

 考えてみれば、食品添加物が自然に私たちの口に入ってくるのは私たちのせいでもあります。
それはそんな食品を私たちが選んで買っているからです。たとえば着色料。みなさんは色がきれいだからと言う理由で食品を選んでいませんか。ふつうハムのきれいな赤や漬け物の鮮やかな黄色などは自然にはありません。でもお店に並んでいたら、色がきれいな方を選んでしまいますよね。それは見方を変えればみなさんが自分自身によって自分の体を害するものを選んでいるということです。
それにみなさんは値段の安いものを選びすぎていませんか。食品の新鮮さを保つにはそれなりの設備が必要です。そのはたらきを値段の安い合成物質が行っているのです。その中でも今一番危険といわれているのは保存料です。保存料というのは食べ物を保存するために使われてる添加物です。
食べ物が腐るのは、微生物がたくさん発生するからです。その微生物の発生をおさえたり、殺したりする化学物質である保存料は、当然人の体にも有害な物なのです。たくさん取らなければ大丈夫と思っている人もいるかも知れませんが、最近では少ない量でも発ガン性がある保存料もあるという報告もあります。新鮮な食べ物が10日も1ヶ月も持つことがおかしいと思いませんか。

 このように私達の食品を考えてみると、豊かになった反面、安心して食べられると言う点では、むしろ昔の食べ物の良さが実感できます。
確かに私達の生活は便利になり、豊かになりましたが、それと同時に生活は贅沢になり物に感謝する心も薄れてしまっているようです。そうして環境問題という未来を不安にさせる問題も背負うことになってしまいました。私達がインタビューしたおばあさんの考えからは、物を大切にし、将来を心配するお年寄りの気持ちが伝わってきます。私達の調査は、予定では生活全体について考えていましたが、結局食品添加物だけを調べていくだけでたくさんのことがありすぎて、それであまりまとまりませんでした。でもお年寄りの方々の今までの体験や知識は、これから環境問題が深刻になるにしたがって重要なものになっていくと思いますので、いろいろ教えて下さい。