調査発表 1班 班長 5313 5303 5305 5311 5312
みなさんは環境ホルモンという言葉を知っていますか?
環境ホルモンとは、生物の体の中でつくられる物質と似たはたらきをもつ化学物質のことで、自然の中にわずかにあるだけで、生き物のオスがメスになったり、メスがオスになったりするというものです。
私達は三崎高校の金沢先生が、西宇和郡の環境ホルモンについて研究をされていると聞いたので、三崎高校にいって直接このことについて聞きました。この写真がそのときの様子です。
調査地区 | 雌が雄になって いる割合 |
---|---|
三崎町二名津 | 100% |
三崎町 松 | 0% |
三崎町 長浜 | 0% |
三崎町井野浦 | 89% |
三崎町大佐田 | 46% |
三崎町 高浦 | 90% |
三崎町 赤坂 | 100% |
瀬戸町 三机 | 100% |
瀬戸町 足成 | 44% |
伊方町 二見 | 91% |
八幡浜市栗の浦 | 100% |
三崎高校 金沢 教諭が平成10 年度に調査 | 調べた貝の数: 各地区20匹程度 |
次に、三崎町の自然を直接調べにいくことにしました。「三崎町にただ一カ所いた野生のメダカがいなくなった」と、ある人が、言っていた阿弥陀池にいくことにしました。
阿弥陀池は、井野浦にある大きな池で、私達はそこで写真のように生き物を探したり水の様子を観察したりしました。
でもよく分からないので、写真のように阿弥陀池の近くで働いている人にインタビュ−してみました。
その人達の話によると、昔の池は、池の水がとてもきれいで、飲み水としても利用されていたし、夏には人がたくさん泳いでいたとのことでした。
昔の人にとって、阿弥陀池は大切な遊び場だったし生活に直接必要な場所であったようです。でも、今では、池の水もたいへん汚れて、水生生物もほとんどいません。それは池に除草剤などの農薬が流れ込んだり、農薬の残りかすを捨てたりしているからではないかとおっしゃっていました。
阿弥陀池では、おばちゃんの話でしたが、次に三崎町の大切な資源である魚などのとれる量がどうなったのかを調べました。
資料は、三崎漁業協同組合にお願いして提供していただきました。多くの資料があったのですが、ここでは主な海産物について発表します。
(このページでは、提示した資料のグラフは三崎漁協の都合で公開できません。)
まず三崎町でとれた主な魚のグラフを見てください。タチウオやアジは、とれる量はあまり減っていませんが、フグやブリはかなり減っています。サバも減少ぎみです。魚の取り方の進歩も考えると、三崎町周辺の魚は減少していることは確かなようです。
次に魚以外の海産物のグラフを見て下さい。サザエだけは増加していますが、他のものはどんどん減ってきています。このように三崎町の海の資源の多くが確実に減ってきているということがわかります。
このように私達が三崎町の自然についていろいろ調べていくうちに、三崎町でも自然環境が悪くなってきていて、少しずつ私たちの生活にも影響が出ていることが分かりました。
だから、これからは、もっと自然環境の変化をきちんと調査し、原因を調べていくことが必要だと思います。昔から三崎町のことを見つめてきた生き証人であるおじいさん、おばあさんの知識は、そのためにとても大切なものだと思います。この機会にいろいろ教えて下さい。
阿弥陀池の取材を終えた私たちは、井野浦のムーンビーチで美しい三崎町の自然を背景にして夕焼けを眺めながら青春しました。これからも、このような三崎町の宝である美しい自然が保たれることを願って、この発表を終わります。