1月6日 ラムパーン〜チェンマイ  

   旅ももうほとんど終わりである。この日は、バイクを返す時間になっている11:30までにチェンマイにいえばよい。せっかくだから、有名な寺院に寄っていくことにする。ワットプラタートラムパーンルアンである。このような世界遺産になっているところは9時までに行く必要があるが、ちょうどチェンマイの方向で無駄もないからである。昨日通った道を少し戻って西に曲がって寺院に向かう。途中迷いながらも、どうもあれらしいと思う仏塔を発見する。どんぴしゃりだった。
 ワットプラタートラムパーンルアンは、ラーンナータイ王国時代の15〜16世紀に建てられた伝統あるある生きている寺院である。この時はいたるところを工事していたが、味わいのある建物や仏像があり、それ以上に土着信仰の熱気が感じられる寺院であった。清潔なトイレが印象深いし、隣の小学校はお掃除時間で、その様子も日本と違って面白かった。
 駐車場でにある食堂で朝食をとり、移動食用に焼きバナナ(写真)を買った。そして8時40分くらいには、そろそろ大型観光バスも入ってきだしたので、退散することにする。

 そのまま道を北上して国道11号に出て、チェンマイに向かう。ここで再び悩むことになった。先日温泉に行った道を左折すれば良いのだが、チェンマイに入ると同じような交差点が多く、一体どこを走っているのか分からないのである。旧市街の掘り割りを発見したら現在地がすぐに分かるのだが、結局迷いに迷って北部から旧市街に入った。左の写真をみると、アレッと思いませんか。車が右側通行している。タイの市街には、一方通行だけでなく、このように状況に応じて変化する路線があるので要注意だ。そして、何とか時間までにレンタルバイク店に到着した。これで、5日間のバイク1000kmのバイクツアー旅は終わった。さて、ナンバーの件だが、「500B」と言われただけだった。無事、帰ってきたら、感謝をこめて1000Bくらいはおいていこうと思っていたので、保証金の3000Bがかえると、1000Bを出して、「ナンバー&サンクス」と言って渡した。主人はバイクのクレームのときにはめんどくさそうな顔をしていたが、このときは、複雑な表情をした。

 バイクを返すとトゥクトゥクで駅に向かう。バンコク行きの夜行列車は、午後2時50分発なのでゆっくり観光する時間はない。ということでチェンマイの旧市街はほとんど見てもいない。駅前の食堂で昼食をしっかりとる。なんと、最新型のレンタルバイクが駅前にならんでいる。着いたときは駅の裏道を通ったので気づかなかったのである。予定時刻に列車は発車して、バンコクへ向かう。


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