1月3日 インタノン山〜メーサリアン  

   早朝、チェンマイを出発。チェンマイの西にあるタイの最高峰インタノン山を目指す。そして、さらに西進してミャンマー(ビルマ)の国境から南下し、メーソートで越境してミャンマーに入り、再びインドシナ半島の物流の要である東西回廊を東進し、1号線を北上して再びチェンマイに帰る1000kmのバイクツアーの始まりだ。
ドーイ・インタノン山(標高2565m)は、チェンマイのすぐ西にある独立峰であるが、山容は写真のようになだらかで、車道がついており山頂まで車で行けるようだ。国道108号線を西進し、山麓からまっすぐ登っていく。国立公園になっており入園料を払ってどんどん登っていく。途中給油する所が分からなくてドキドキするが、集落の給油所をみつけて安心する。
 仏塔などのならぶ南の尾根にとりつくと景色も良くなり、南国のタイでも気温が下がってくるのが分かる。山頂部には軍のレーダー基地がある。駐車場も広くて、遊歩道を少し登ると森林の中に山頂の碑と撮影場所がある。レーダー基地の入り口には多くの屋台がならんでいる。軍人さんの経営する粥の屋台で卵を落とした粥を食べる。ここでは冬服を楽しむ若者も多いが、寒いってほどではない。今までの最低気温が6℃だという表示がある。
 インタノン山の西山麓は傾斜が急で露岩が多い。滝も多いようでその中の二つに行ってみる。滝のすぐ近くに国立公園の事務所があって、そこでパンフレットをもらう。そこからいったん下り、108号線にもどって西進する。路端に左写真のような碑が建っている。これは国道の番号と基点からの距離が書いてあるので、タイの国道を走るときには重要な道しるべである。このあたりも黄金の三角地帯の一画なので、昔はケシ栽培がさかんだったらしいが、その雰囲気はない。
 夕方にはやがてミャンマーとの国境の町メーサリアンに到着する。すぐにバイクを横付けできる手頃なゲストハウスが見つかる。
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