SBSドラマリスト 前  (〜2003)

 私が観たことのあるSBS制作のドラマを紹介します。なお、この表の学習ポイントは、正しい文化風俗の理解の参考になるという点での評価(学習ポイント)と、個人的評価(作品の完成度と個人的嗜好の評価:共に五つ星が最高)につけています。それぞれの作品についてもそのうち書いてみたいと思います。

 

 韓国ドラマ題名

学習ポイント
個人的評価

放映年等

 簡 単 な 説 明 と 所 見

完全なる愛

☆☆☆
★★★

2003全24話

苦労して育った女が、裕福な男に嫁がやがて母となる。人生に甘い夫にうんざりし出した頃、この母に病魔が襲いかかる。じわじわ死 に近づく母、すがりつく子供達。同じくらいの子どものいるキムヒエの迫真の演技には、涙なくして観れない。さらに後半の夫の人間 成長が見物である。

天国の階段


2003全24話

ここまでやるかと思えるほどの継子いじめと、ドロドロの愛憎劇に交通事故、記憶喪失、不治の病、犠牲の死とてんこ盛りのフルコー スドラマ。こってこてのストーリーに辟易ではあるが、時の人、モムチャン・コンサンウのオバサマ向けのドラマとあきらめよう。韓 国で最初に2話ほど努力して見たが、パロディー増産ドラマとして、存在価値があるとも思えた。

王の女

☆☆☆☆☆
★★★

2003全80話

男女入り乱れての、権力闘争に明け暮れる朝鮮王朝を描き出す歴史巨編である。秀吉の遠征や遠征軍の様子は、だいぶ史実に近いもの になっている。王位の継承も明の承認を必要とするなど、当時の朝鮮王朝が、行政軍事両面で未熟で、事実上の明の属国であったこと が描かれている。国家の危機にも体質の変わらない緩慢な王朝と、非力な軍事力、各地の優秀な人材が世に出にくい体質を客観的に見 てみよう。王の女にスポットを当てる以上、そういう面が強調されるのはしかたがないのであろうか。

太陽の南側

☆☆☆
★★★

2003全16話

男と女の友情と愛をちょっと大人のテイストで描いた作品。しっかりした俳優をつかって、ちゃらちゃら感が押さえられたことによ り、大人が安心して楽しめる作品に仕上がっている。留置場の似合うチェミンス、もう少し激しい役がほしいところ。

パンチ

☆☆☆
★★★

2003全16話

ネットを使った、初のインタラクティブドラマということで話題性もあるが、やはり作品としてはしっかりしたストーリーの骨組みが 重要であると感じられる。所詮、視聴者の主観でこねくり回す物語は、こんなもんかも?おかげでソン・シギョンは死に役となってし まった。ただし、ナンパから耐える男となるチュ・ジンモの演技、試合シーンのリアルな映像は見事である。

初恋

☆☆☆
★★★

2003全16話

美大を舞台にした学生−教師−同僚の、見事なまでの片思いの連鎖は、際限なく嫉妬とすれ違いを生み続ける。各々の気持ちには共感 できるが、ずるずると愚行を繰り返すことになる関係にはストレスがたまる。それでも、お互いに開き直ってくる終盤は美しい曲を背 景に引き締まるが、思わぬエンディングとなる。死因となった仕事は、安全対策面でプロとは思えない。

天女と詐欺師

☆☆☆
★★★

2003全20話

高度な技術を持つプロの詐欺師が、最後の大仕事として選んだ財閥の跡取りの娘を愛してしまうという設定のドラマである。現実感こ そないが、スリリングで美しい展開のドラマである。不幸な境遇で鍛え上げた完璧な詐欺師が、軌道に乗った仕事と仲間を捨てること はできない状態で、真心を問うて葛藤する姿がみどころだ。

酒の国

☆☆
★★

2003全20話

韓国の酒造産業をめぐる、大小企業のトラブルに翻弄される若者のドラマである。日本の業界を参考にしたマーケティングなどの考証 は興味深いが、(天才的な舌であることはともかく)いい酒が小娘(失礼)に安易に作れるという発想には首を傾げる。韓国は日本ほど 技術を尊重しないとはいうが、酒造りに誇りを持つ人や韓国伝統酒を飲んでみようかと思っている人には見せたくないドラマである。

千年之愛

☆☆☆☆
★★★

2003全20話

唐・新羅連合軍による滅亡時の百済は、日本でもおなじみの興味深い時代である。これをベースに百済の姫が現代にタイムスリップす るという展開はおもしろい。しかし、死んだ恋人とその敵が、現代でも形を変えて復活し、姫の争奪戦を繰り広げるというのは、かな り無理のあるストーリーである。しかし、時代の違いの中のソンユリ姫と、ソジソプのやりとりは結構面白い。日本題はあえて「千年 の恋」にしている。パロディー「その後の千年の恋」も笑える。

窈窕淑女

☆☆☆
★★★

2003全16話

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オールイン

☆☆☆
★★

2003全24話

実話をもとにSBSが総力をあげて制作したドラマである。今まで描かれることのなかった博打と暴力団の世界を扱い、アメリカから済 州のカジノを舞台に繰り広げる、金のかかった作品である。前半の花札賭博、アメリカでの苦労時代あたりまでは、賭博と社会の不条 理を丁寧に描いていておもしろい。後半、済州島の運命の闘い(観光バブルすくい)は、現実離れしたあざといストーリーで、評価は下 がる。

太陽の中に

☆☆☆
★★★

2003全20話

まっすぐに生きる海軍将校と、婚約者を事故で失った女医師との恋愛ドラマである。誇り高き海兵隊や兵役中の若者の制限された生活 を垣間見ることができる。軍隊賛美的演出が見え隠れするのはしかたがないとしても、展開が見え見えなのは残念だ。結論が見えてい るのに不幸に突き進む医者は哀れである。

野人時代

☆☆☆☆
★★★

2002全124話

実話に基づく近代の韓国のヒーロー伝で、世代を越えた超人気番組。前半は日帝時代のヤクザとの反日と暴力の物語で、演出も臭く独善的な正義を振りかざす野蛮な物語である。また、聞き取りにくい日本語を話す日本人が、あまりに日本人らしくなく、その認識の違いが感じられる。後半になる戦後の反共活動の方は、現実的をきちんと見つめたキムドゥハンとその仲間達の葛藤を描き、評価は高い。彼は文字も読めなかったそうだが、学がない分、考えが揺れ動き一貫性がない指導者となっている。結局、国会で糞尿をぶちまいたのが彼の功績なのか?

星を射る

☆☆☆
★★★

2002全16話

けなげに生きる兄妹のもとで、仲間の致命的な裏切りや難読症などの、様々な障害を乗り越えながら、俳優への道を歩んでいく男(チョインソン)を描く。名優チョンドヨンの魅力が、回を追うにつれひしひしと感じられる。ストーリーの核となるドフンの裏切りや芸能人管理等、ドラマとはいえ芸能界の形態はお粗末すぎる。あんなイルミネーションのある屋上を持つビルに住んでみたいものである。

大望

☆☆☆☆
★★★★

2002全24話

不安定な李朝朝鮮時代に、対照的な兄弟の生きる姿を通して、支配階級、両班、商人など当時の様々な人の生き様が見られる。ただ、これだけの役者をそろえて大風呂敷を広げ、多数の犠牲者を出したストーリーの割には、得られたものの意義が少ない。李朝朝鮮時代の商業や農業、工業のインフラの整備や技術が遅れていた様子がわかる。平和にかまけて、両班による非効率な統治・行政のしくみが変化しなかったことがその原因か?忍びのユソンの演技が特に印象的だった。

ライバル


★★★

2002全20話

プロゴルファーを目指す、対照的な女の対決が軸になるドラマである。ゴルフシーンが少なく、全編がコマーシャライズされたドラマとの批判もあるが、個性的な配役で、結構面白くみられる。最後には幸・不幸の大どんでん返しもあり、娯楽性は高い。タイン(日本人にはダインとは聞こえない)を支える若者達のキャラが魅力的である。

バッドガールズ

☆☆☆
★★★

2002全16話

大型ディスカウントショップ「ホームプラザマート 仁川店」を舞台に、キャリアウーマン三人娘が繰り広げる人間模様を前向きに描いた楽しい作品。男と女の自立と弱さ、矛盾と葛藤を、どたばた劇の中に巧く演出しており、親近感を感じる。

ガラスの靴

☆☆☆
★★★

2002全40話

駆け落ちした御曹司とその妻が病気と事故で死に、残された二人の娘の物語である。一方は祖父のもとで裕福に、他方は記憶を喪失して貧しい家で育ち、波瀾万丈の生き様と典型的な運命が交差する展開となる。40話と長いながらも、キムヒョンジュ、キムジホ、ソジソプ、ハンジェソク、キムミンソンという豪華キャストによって繰り広げられる、フルコースの設定と演技で、飽きることなく見てしまう。導入部の子役もなかなかの演技である。

☆☆☆
★★★

2002全24話

韓国の家族の絆と人間関係に対して、まっすぐに取り組んだ作品である。司法試験への挫折や仕事の不振、不妊夫婦の問題に加え、突然現れた父の問題を含めた家族の濃い憎愛の中で、苦しみながら互いの関係を取り戻していく。少々重いが、きちんとした作品である。

明朗少女成功記


★★★★

2002全16話

田舎なまりの前向きな元気娘(チャンナラ)と、カッコつけのわがまま男(チャンヒョク)のどたばたコメディーは、まさにはまり役で、これを見れば、元気づけられる楽しいドラマである。情けない王子様を助ける設定もおもしろく、悪役もなかなか憎めない。ただ、舞台となる化粧品企業の形態は、お世辞にも現実的とはいえず、おままごとみたいだ。

女人天下

☆☆☆☆
★★★★

2001全150話

李朝朝鮮の後宮と朝廷のドロドロの足の引っ張り合いが、生々しく、そして際限なく繰り広げられる歴史ドラマ。ナンジョンという傾国?のまわりは、同じような展開で、派閥抗争と裏切りと陰謀、拷問と処刑が繰り返される。おぞましい内容なのに、なぜか退屈することはない。近代化に遅れた最大の原因といわれる朝鮮王朝政治体制の根本的な欠点の一端を考えさせられる超長編時代劇ドラマである。

ローファーム

☆☆☆
★★★

2001全16話

男女五人の若い弁護士の事務所を中心におこされる、訴訟と恋愛のドラマ。韓国の法律や裁判の様子がよく分かるが、短気で乱暴な上、いざとなると優柔不断なのにモテモテのリーダー(ソンスンホン)のおかげで、5人もの弁護士が振り回される。情に流されがちな、営業面で不安だらけの弁護士集団..、現実的で優秀なソジソプに同情してしまう。

華麗なる時代

☆☆☆☆
★★★★

2001全50話

豆腐屋の家族の期待を一身に背負った優秀な長男と、売笑婦の娘の愛を軸にした生活感たっぷりのドラマである。チソンの熱演に、パクソンヨンの迫真の演技、そして元気いっぱいのリュスンボム(弟)とコンヒョジン、さらに貧しくも力強く生きている個性豊かなベテラン陣が、貧しかった70年代の家族の姿を生き生きと描き出している。ほとんど日本語の豆腐屋の売り声が印象的で、耳について離れない。バスの女車掌、当時のイテウォン、結婚観など興味が尽きない内容だらけだ。

美しき日々

☆☆
★★

2001全24話

NHKで放映され、知名度が高いドラマである。複雑な境遇と、妹の不良化という共通した悩みを持つ二人が、音楽業界を舞台に繰り広げるラブストーリーである。妹に負い目を持つ姉のけなげに生きる姿には共感できるが、音楽業界のトップのはずの企業の陳腐な組織の他、一人のリーダーの愛憎劇でいとも簡単に振り回されるなど不自然さが目につく。この時代、ネット上の歌手など韓国ならではのものもある。

ピアノ

☆☆☆☆
★★★★★

2001全16話

足を洗ったチンピラが、マジンガーZになるべく、実子と死んだ妻の二人の連れ子と織りなす哀しい物語。三人の子どもが、不幸続きの現実との葛藤の中で、共に深い傷を少しずつ埋めながら家族の絆を深め、成長していくていく。活気ある釜山にマッチした、チョジェヒョンのオーバー気味だが卓越した演技力が光る。コスとキムハヌルの哀しい耐える愛、病気持ち女との生活を機に変化する、カミソリのようなチョインソンの生き様も見所。最も日本に紹介したい作品の一つである。

女性万歳

☆☆☆
★★★

2000-1全16話

適齢期を過ぎようとしている姉妹が、社会でもまれて自立していく様子を描いたコメディーで、同世代の女性の共感を呼び、高視聴率を維持した。これは、韓国社会の中の女性が、良くも悪くも大きく変わっていく胎動であろうか。しかし、その後、女性の出産率が韓国が世界一悪くなるのである。

守護天使

☆☆☆
★★★

2001全16話

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ポップコーン

☆☆
★★

2000全16話

結婚企画会社を中心に、結婚や思い出などのエピソードを交え、若者たちの恋愛や仕事での喜怒哀楽を明るく描いている。軽いのりで観ることのできるポップコーンのように軽快なドラマだ。

ジュリエットの男

☆☆☆
★★★

2000全17話

いきなり傾いた、デパートの存亡の危機の渦中に巻き込まれたお嬢様を軸に、企業の経営権を巡るドラマとそれに関わる個性的なキャラの人たちが繰り広げる波瀾万丈の喜劇?である。恋愛でもすれ違いと勘違いの連続で、とにかくチャテヒョンの演技が生き生きとしている。

ワンルンの大地

☆☆☆
★★★

2000全32話

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警察特攻隊

☆☆☆
★★★

2000全16話

警察特攻隊員(SWAT)の業務と苦悩がよく分かるドラマである。常に生死をかけて働く彼らの存在は、とても頼もしく、このような機動性のある武装警察組織のない?日本人には、テロ対策について考えさせられるものがある。冷徹なテロリストのタンビ姫のふと見せる人間的な面にもほっとさせられる。

ただいま恋愛中

☆☆☆
★★★

2000全16話

女子高生が失恋と複雑な愛を通して、力強いアジュマに成長していくラブドラマである。魅力的なキャラと、韓国の様々な生活パターンのみられるおもしろい展開のドラマである。前半のだらしない男達はいいとして、後半の幼なじみ(ソジソプ)との煮え切らない三角関係はちょっとストレスがたまる。

カイスト

☆☆☆☆
★★★

1999全81話

先進国の底力である工学系の実務を軽視する傾向にある当時の韓国にあって、この国立科学院(KAIST)を舞台に、学業等に邁進する若者を描くこのドラマの価値は大きい。とは言っても、若者がこれほど集まれば、恋もあり生活上のトラブルもある。今考えれば、登場人物だけでも、数年後の韓国ドラマを支える土台となっているといえる。

ハッピートゥゲザー

☆☆☆
★★★

1999全16話

不幸の中で生きてきた異父母の5人の兄弟姉妹が、再会して繰り広げる複雑な人間模様を描く作品である。今や現代を代表するトップスターとなった俳優女優がてんこ盛りの作品で、彼らの初々しい時代の演技を楽しむだけでも一見の価値がある。イビョンホンは、このスタイルが一番彼らしいと思うのだが...。

青春の罠

☆☆☆
★★★

1999全24話

20年ぶりのリバイバルドラマである。前回1978年放映の際には、視聴者の怒りが俳優にまで及び、ついには途中で放映できなくなったともいう話題作である。しかし、現在では古き良き時代(倫理)を知る懐かしいドラマであろう。子供までもうけた女を捨て、野望に走った男(イ・ジョンウォン)と、清純な女から強い女に成長していく未婚の母(シム・ウナ)のキャラを十分に出し切った作品である。

ラヴストーリー

☆☆
★★

1999全2×8話

豪華キャストを使った、2話完結の8つの独立したオムニバスドラマである。時間からみても、内容も映画みたいなものを意識して作られている。しかし、ドラマとしてのきめの細かい展開がないこともあって、韓国理解の立場ではあまり評価できない。時のスターの新鮮な演技をみるための作品であろう。

ゴースト


★★

1999全16話

「砂時計」のキム・ジョンハクがプロデュースし、チャン・ドンゴン、キム・ミンジョン、ミョン・セビンと豪華キャストで話題を呼んだドラマで、ざまざまな効果を駆使したオカルト系の意欲作である。当時は多くの人を震え上がらせた演出も、今観るとコミカルでさえある。

私のハートを奪って

☆☆
★★

1998全16話

当時の気体の若手パク・シニャン、キム・ナムジュ、ハン・ジェソクがからむちょっと懐かしい若者のラブストーリー。リアリティーはないが、気楽に観られる娯楽ドラマとしては楽しい。まだ子供のチョン・ジヒョンなんかも出演している。

白夜3.98

☆☆☆
★★★★

1998全20話

 砂時計のキャストにシムウナを加え、SBSの総力をあげて製作した壮大な?チェミンスシリーズドラマ。今では笑えない北朝鮮の核武装計画をめぐる巡って、ソ連、アメリカ、中東まで巻き込まれる。韓国、北朝鮮それぞれの運命の若者を軸に、テロ、軍、経済の泥沼にうごめく様は、じっくり見れば見応えのあるドラマになっている。第一話にはデビューして間もないイウンジュとソンヘギョが出演しているおまけもある。

MODEL

☆☆☆
★★★★

1997全36話

多少の誇張はあるとしても、ドロドロとしたファッション業界をここまで徹底的に描きだした作品は世界にも類を見ないであろう。傾いたアングルを多用して、モデル同士の足の引っ張り合いや、美の飽くなき追求、助け合いやスパルタ教育、デザイナーやオーナーのだまし合いなど、その素材はてんこ盛りだ。多数の役を絡ませているので、じっくり見ないとこんがらがってしまう。作品としての完成度はともかく、ハンジェソク、チャンドンゴンの魅力が最も引き出された名作でもある。若き日のチャン・ヒョクやソ・ジソプなんかも出演している。

幸せは我々の胸に

☆☆☆☆☆
★★★

1997全72話

ちょっと引く題ではあるが、4人の幼なじみの中年男の家族の過去から生活のあれこれをベタに描いた30分ドラマである。リストラから始まり転職、家出、借金、倒産、病気、認知症、鬱、浮気などありとあらゆる家族問題の喜怒哀楽を丹念に描いている。リュシオンとチェジウが出演しているがあくまで脇役。前半の突っ込みナレーション、最後のヤン財閥の奥さんの大変身ぶりも見所!

美しい彼女

☆☆
★★★

1997全16話

 孤児として育った男(イ・ビョンホン)がボクサーになり美しい女(シム・ウナ)に一目惚れする。彼女は子持ちの未亡人だがこのボクサーに引かれ、まわりの反対を押し切って後先考えずに結婚してしまう。ボクサーはあっという間に世界チャンピオンになるが脳に爆弾を持ってしまう。が、暴力団とも繋がりボクシングを続けるしかない。題のとおり幸薄いシムウナの美しさを引き出すことには成功しているがボクシング界の薄っぺらなのはちょっといただけない。

アスファルトの男

☆☆☆
★★★

1995全16話

韓国の自動車産業の聡明期に生きる人々を描く、金のかかった作品である。しかし、デザインや世界展開を云々するよりも、エンジンが爆発するような低レベルの技術力を何とかする方が先じゃないか..ともつっこみたくなる前半は、未だに続く技術軽視の韓国社会を客観的に見るにはいい作品かも。アメリカでの生活や財閥社会の矛盾も知ることが出来る。主人公よりもチョン・ウソン、イ・ヨンエの役と演技が光る。

砂時計

☆☆☆☆☆
★★★★★

1995全24話

韓国人で知らない人はいないと言われる、韓国ドラマの金字塔である。軍事政権下の激動の時代に、歩む道の違う二人の男の友情を軸に、光州事件など当時の世相を生々しく描きだし、多くの人に指示された。ドラマを娯楽として観る人には、ドロドロとした重い作品に感じるだろうが、現代韓国の聡明期を知るためには必見のドラマである。独特の音楽もすばらしい。

恋の香り

☆☆

1994全52話

母子家庭の母と二人の娘の恋愛を軸にした葛藤と貧富差別を描くドラマ。貧乏人はまともな結婚生活ができないという当時の韓国の世相を背景にした現実的なトラブルではあるが、男はグジグジと優柔不断だし、女はヒステリックな感情の攻防が52話延々と続き、最後まで観るにはかなりつらいドラマであった。特にキャリアアップを理由に父に内緒で堕胎が行われ、それに怒る父親は時代遅れとけなされ、さらに父母の感情論ばかりで胎児の命に言及する人が皆無(子どもはいつでも出来るんだそうだ)なのにはちょっと違和感がある。イ・ビョンホン、チェ・ジンシル、チョン・ドヨンの若かりしの姿を見られるという価値はあるが...。