MBCドラマリスト 前 (〜2003)

 私が観たことのあるMBC制作のドラマ(日韓合作ドラマやシットコムも)を紹介します。なお、この表の学習ポイントは、正しい文化の理解の参考になるという点での評価(学習ポイント)と、個人的評価(作品の完成度と個人的嗜好の評価:共に五つ星が最高)につけています。それぞれの作品についてもそのうち書いてみたいと思います。

 

 韓国ドラマ題名

学習ポイント
個人的評価

放映年等

      簡 単 な 説 明 と 所 見

大長今

☆☆☆☆☆
★★★★★

2003全54話

強い封建社会の中、官中の料理人として成功し、帝の主治医にまで上り詰めていく実在の女性の成功話である。ドロドロの権力闘争時 代である朝鮮王朝社会に浸るのも趣があるが、何よりこのドラマは医食同源の色濃い宮廷料理を知ることができるという意味で、必見 の時代劇である。子役時代から通しての胸のすくストーリー展開で、久々に視聴率50%を越える大ヒット作である。NHKで放映されてい るが、題を聞いてがっかり。余計な配慮だ。

ナイスガイ

☆☆☆
★★★

2003全16話

 殉職した刑事の息子と入れ替わってしまったのが、その刑事に追われていた悪党の息子である。彼は、努力の末、警察のキャリアに なってしまった。そして、そのバックには元の父とつながる犯罪組織が...。本当の刑事の息子は孤児として育つが、やがて社会の 悪を正す警察官の道へ進む。根本的な問題を考えれば、このドラマの中で、誰が「いい人:(ナイスガイ)」なのかわからないが、結果 として悪の組織をつぶしたので、よくやったといってあげよう。

茶母

☆☆☆☆
★★★

2003全14話

 NHKでは「チェオクの剣」の題で放映される時代劇ドラマ。朝鮮王朝時代の女性諜報員「茶母」として働く、卑しい身分の女性の生 き様を描く貴重な時代劇である。心を寄せる上司と、蛮族の首領である実兄との愛と宿命が主軸になっているが、当時の軍・警察組織 を知るよい資料となる。韓国時代劇に多用される物理法則無視のワイヤー遊泳にはうんざりだが、作品としてはドラマとは思えないほ ど完成度が高い。熱烈な視聴者集団の圧力にも折れて安直なエンディングになるドラマが多い中、緊張感のあるストーリーを守った点 でも評価できる。

お向かいの女

☆☆
★★

2003全12話

30代の中年夫婦の不倫を笑い飛ばす軽快なドラマである。登場人物は、誰も彼もが、プラトニックも含めて不倫だらけの困った夫婦 達だが、明るいタッチで描かれていて、娯楽ドラマとしてはおもしろくもある。反面、不義に厳しかった韓国ドラマもここまで来たか と、寂しくもある。終盤はだるい展開となる。

威風堂々の彼女

☆☆
★★★

2003全17話

財閥の落とし種の娘と、同じ家で生まれた貧しい娘の物語。貧しさの中でたくましく生き抜く娘の強引ともいえる実行力に、つぶれか けの食品会社と失意の若社長が生気を取り戻す。会長と孫娘との結末は期待はずれだが、生きる勇気と希望とを与えられる作品であ る。

僕は走る

☆☆☆
★★★

2003全16話

孤児で努力家ののキム・ガンウと裕福な家庭で育った大胆なチェ・ジョンアンのミスマッチがおもしろい。屋根部屋が舞台になるママ ゴトみたいなドラマともいえるが、等身大の人間像を描いていてすんなり見れる。ロケ地は、ソウル展望の名所、駱山公園周辺が多 く、私もなじみのところである。ちょっと意固地なチンピラがよく似合う神話のエリックのデビュー作であるが、残念ながら韓国での 視聴率は不振だったようだ。

新七夕物語

☆☆☆☆
★★★

2003全2話

南北親善試合の応援リーダーの娘が、南の新聞記者の助力で船を抜け出して、亡くなった母の意志を継いで父の消息を訪ねていく。ち ぐはぐな南北の若者のやりとりの中に統一への願いが込められいている。当たり障りのない内容には、少々不満も感じるが、南北朝鮮 分断50周年記念番組なのでしかたないであろう。その分、リアリティーのない大仰なエンディングがサービスされている。

屋根部屋の猫

☆☆
★★★

2003全16話

ひょんなことから屋根部屋で同棲するようになった男女(だらしない法学生としっかりと生きる庶民派娘)が、どたばたの中で自分た ちの愛の形を見つけていくラブコメディーである。適齢期の子供を持つ家族の駆け引きの中での同棲生活、そしてそれを、無表情の室 長とわがまま女、頑固親父などの魅力的なキャラが支えていて、若い女性から絶大な支持を集めた作品である。

ふりむけば愛

☆☆☆☆
★★★

2003全16話

縁の深い個性的なカップル?が、90年代の不安定な世相を背景に成長していく姿を、少々ミュージカル風に味付けしたドラマであ る。大学紛争からワールドカップあたりまで、実際の社会事象の中で若者がどういう立場で生きていたのかがよく分かる。日本題は、 直訳(「人生の豆殻」ってとこか)にしてほしい!

ラブレター

☆☆

2003全16話

若い聖職者、医師の生き方を背景にした恋愛と友情の物語で、独特な形態を持つ韓国の教会(カトリック系)の活動を知ることができ る。物語自体は、恋愛・友情共に煮え切らず、男は特にグジグジしていて正直いらいらしてくる。若いといえ、命を預かる者がこんな のでは困ったものである。

死ぬほど好き

☆☆☆
★★★

2003全49話

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雪だるま

☆☆☆
★★★★★

2003全16話

自らの生き方に光を灯した義兄への思いが愛に変わり、姉の死とともに押さえきれない情念と現実が交差する物語である。警察の学校 から実務の様子が分かる。なんといってもチョンジヒョンとコンヒョジンという演技の卓越した個性俳優が主人公であり、その演技は すばらしく、ぐいぐい引きつけられる。ただ、ネットの弊害や法律の壁に苦しめられ、行き着いたエンディングはいまいち。

太陽は私に微笑む

☆☆☆☆
★★★★

2002全16話

韓国ドラマの定番である財閥の落とし種が苦労の末、成功していく話。東海の漁村で育ち、仲買人を目指す努力家の娘が、借金のためいろんな仕事に就き、明るく前向きな性格で、次々と仕事を成功させていく元気のでるドラマ。他にはない通信販売業界の業務が舞台なのが新鮮。「イブすべ」のヨンミと同一人物とは思えない!

I Loveヒョンジョン

☆☆☆☆
★★★★★

2002全16話

韓国ドラマの核になっている財閥と一般人の軋轢と問題点を鋭くついた痛快ラブドラマ。その他、慣習や家族の在り方、さらには新しい生き方やマスコミの問題まで加えて退屈させない。キムミンソンのキャラの魅力が最大限に引き出されたドラマであり、カムウソンもいい味を出している。

勝手にしやがれ

☆☆☆☆
★★★★★

2002全20話

プロのスリが死を前にして、菩薩への道をたどる名作。ちょっととぼけたイナヨンとパワフル女コヒョジンの魅力も全開で、周りを巻き込みながら生き方を変えていくヤンドングンの人間くささに、多少非現実的な設定もほとんど意識させず、強力に引き込まれてしまい、足下の小さな幸せに気づかせられる。韓国スタント業の様子も垣間見られる。

愛しのパッチィ

☆☆
★★★★

2002全10話

 韓国の古典「コンチュィとパッチィ」のパロディーを背景にして、レジャーランドという職場を舞台に、愛憎絡まる3人の同級生が繰り広げる物語である。過失出火の中で命を救った御曹司に惚れられるという展開の、かなり無理な設定に、徹底して意地悪で美人のライバル?、そして粗野なチャンナラが陰に日向に支える幼なじみ(キムレウォン)と白馬に乗った王子様の一筋の想い...と、まるで日本の70年代の少女漫画のようなストーリーである。結婚、死の病に際して、親が全く出てこないといったところは不自然ではあるが、胸にもたれるようなドロドロな人間関係もなく、十話という短いドラマだということもあり、テンポのよいチャンナラ節の軽快な喜劇を一気に楽しめる。

ロマンス

☆☆☆
★★★

2002全16話

桜舞う鎮海で出会った、とぼけた女教師と不幸を背負った生徒が繰り広げるラブストーリーである。人気タレントのコンビはなかなかの演技で、前半の陳腐な設定にもかかわらず見入ってしまう。不幸と誤解の中で、雑草のようにけなげに生きる青年の姿が美しい。話題になったのは前半だが、このドラマの魅力は、後半にあると感じた。

君に出会ってから

☆☆☆
★★★

2002全48話

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商道

☆☆☆☆☆
★★★★

2001全50話

朝中交易や朝鮮商団の実態と問題点が徹底的に描かれた大作である。通訳の役人を目指す親子が密輸に巻き込まれ死刑宣告を受ける。恩赦により息子は助けられ、その才能で朝鮮一の豪商になるというのである。人参貿易の駆け引きの他、身分差別、謀反とその処理など、朝鮮王朝の治世の様子もよくわかる。さらに、いきなり王に郡の行政官に任じられるなど、おもしろいシーンもある。結ばれない耐える男女のお話でもあるが、ハンプリの愛憎劇としても、安心してみられる歴史ドラマに仕上がっている。。

おいしいプロポーズ

☆☆☆
★★★★★

2001全16話

大小の中華料理店の対決する料理ドラマである。新人が多いにも関わらず魅力あるキャラが個性的な魅力を発揮し、一途な恋愛と料理に対する真面目な姿勢が視聴者を元気にさせてくれる。ただし、調理師免許を取ったばかりの若者が、すぐに一流の料理士になるのは、飛躍しすぎでは?ソンイェジン、コンサンウのデビュー作である他、ソユジン、ソジソプ、チソンなどの若手が飛躍を遂げることになった伝説のドラマでもある。

ホテリア

☆☆☆
★★★

2001全20話

最後には改心する人気のペヨンジュンの冷徹非情な悪役ぶりもいいが、ホテルマンの鏡ともいえる静かなCEOキムスンウや、どこか抜けている情熱家、ソンユナの演技が見所だ。しかしドラマとはいえ、幹部や中堅の働きがいまいちなので、支配人がやたらと小さな問題にも頭をつっこむ必要があるというのでは、大ホテルの経営も考えものである。

ソニとジニ

☆☆☆
★★★

2001全16話

大親友の女子高生ソニ(父が工場長)とジニ(父が課長)。親企業の廃棄物処理の方針に工場長はたてついて突然の更迭、会社に従順なジニの父が工場長になり、おまけに非難するソニの父をうっかり殺してしまうのが事件の発端。もうこうなるとストーリーは決まったようなもの。口なしのソニの父は横領罪のえん罪で財産、続いて事故で母も死んでソニ一家は崩壊。時が経ち親会社の御曹司と縁のできたソニ、すったもんだの裁判で勧善懲悪の末、ソニとジニの関係も修復される。結末が楽観的すぎる気もするが適度に現実的で見応えのある悲劇である。

彼女の家

☆☆☆
★★★

2001全50話

週末のみ同棲する仕事にやりがいをもつ女と高校の先輩がすったもんだのあげく結婚。同居の従兄弟娘が恋したのは孤児の男。しかし仕事女は家庭観の違う夫とその家族、娘は家庭環境の違う男との葛藤の中で苦しむ。孤児の男は実は大財閥が探す孫である。韓国が苦しむ古来からの女性観と、急速な少子化社会と孤立社会を作り出す現代の歪んだ女性観との対立から社会の問題点を描くドラマである。

わが家

☆☆☆☆
★★★

2001全20話

 韓流ブーム以前の日本メディアが制限されていた時代、日本を飛び出した女優笛木優子が日本籍を隠して(ユ・ミンという名で失語症という設定)ヒロインとして出演した作品である。後にユミンが日本人と分かって大問題となったという事も今では懐かしい。ドラマ自体は韓国の家族の心情を現実的に描き出したほのぼのとした佳作で、韓国特有の差別を受ける障害者としての笛木優子の名演もあってなかなか興味深い作品になっている。

愛するあなた

☆☆☆☆
★★★

2000全16話

優秀な女子高生が新任教師に惚れ、高卒で結婚してしまう。ラブラブの歯の浮くドラマ化と思っていたが、それぞれの家の軋轢や、早い結婚と学業など次々と難問が出てきて、結婚問題と新婚生活問題のバイブルともいえる作品になっている。家族の愛憎の変化が見事に描き出されている。

真実

☆☆☆
★★

2000全16話

金持ちのできの悪い女とその運転手の優秀な娘の物語。家族公認のカンニング常習、そして身代わり大学受験(報酬はマンション)までする困った関係。さすがに御曹司の息子との恋愛は身代わりできないのだが、交通死亡事故の加害者の身代わりまでさせてしまう。優秀な娘の視点で描かれるので結末も仕方ないと感じるかも知れないが、この悲劇はカンニングを断固拒否しなかったことで導かれた真実なのであろう。

秘密

☆☆☆
★★

2000全16話

ビッグスター共演のドラマとしては観る価値はあるが、そのうち必ずばれる嘘(秘密)にしがみつく女と、その嘘に翻弄される女の姿にストレスがたまる。パクグニョン(父親役)については、ほとほと何でもできるすごい俳優だと実感させられる。

母よ姉よ

☆☆☆
★★★

2000全50話

男子がほしいために代理母に産ませた男女の双子。男子は裕福な引き取られ、女子は代理母が育てることになった。訳あって代理母に捨てられた女子が男子の方の家庭に入り落ち着くまでの物語と、失語症の長女と情の深い奔放な男との恋愛を中心に描いている。出生の秘密やすれ違いのトラブルを引っ張らず、父を中心にその都度乗り越えさせていくのは現実的でよいが、最後の移植劇は蛇足と感じる。素直で内向的なペドゥナをこのドラマで始めて観た。

新貴公子

☆☆☆
★★★★

2000全16話

とにかく気持ちよく観られる娯楽ドラマの秀作である。善悪がはっきりしており、貧富?のギャップをきっちりと表現し、ストーリーの展開もすぐに見えてくるが、色気のないチェジウと煮え切らないキムスンウの愛、そして彼らを取り巻く個性的なキャラに強烈に引きつけられる。

カシコギ

☆☆☆
★★★

2000全4話

ベストセラー小説がドラマ化された作品で、文字(イトヨ近種の魚名)通り心身を削って白血病の子供に未来を託して死んでゆく父親の姿を描いている。子供のことを考えると、手術に関しては、最初から意地を張る必要はないように感じられるが、結果的にそれがこの父親の生き様であったわけだ。

イヴのすべて

☆☆
★★

2000全20話

二人の女性アナウンサーをめぐる大学時代からの根深い闘争と、2パターンの不断の愛を描くドロドロのラヴドラマ。あくまでラヴストーリーファンのための作品で、リアリティーは感じられない上にストレスがたまる。日本で紹介された10話版は、主題歌や音楽まで変えられ?て、異常に早いストーリー展開に、さらに不自然さが助長されている。

お熱いのがお好き

☆☆☆
★★

2000全17話

カード会社をめぐるラヴコメディードラマ。韓国に多いベンチャー企業経営者や財閥二世の人間関係の苦悩を垣間見ることができる。エンディングは、一見ハッピーエンドながらも、今後のドラマの展開をいろいろと考えさせるものとなっている。

愛の群像

☆☆☆
★★★

1999全44話

ペヨンジュンとユンソナの共演で、長編にもかかわらず日本で商業的な価値が見いだされた作品である。ペヨンジュンなら何でもありの風潮だが、このようなじっくりとテーマを追求した作品を味わってほしいところだ。

許浚(ホジュン)

☆☆☆☆☆
★★★★★

1999全64話

世界的にも有名な天才医者:許浚の大長編伝記である。誇大表現はあるとしても、どんな病気でも直すことのできる天才医者を通してみる、東洋医学技術と医者の心を隅々まで描く見応えある作品である。話の流れ(医者の心)からいくと、この才能は、宮廷医師としてではなく、民衆に生かす(ユン医師のように)べきだと思える。ここに韓人の上昇志向と、地方でぬきんでた偉人や天才が育たない素地が見て取れる。

ワンチョ

☆☆☆☆
★★★★

1999全28話

 この実在の乞食王の一代記を描いたこのドラマには、日本にはまねできない異色のシチュエーションに感心させられると共に、韓国の貧民のすさまじいパワーを教えてくれる。まさに、チャインピョは適役ですさまじいオーラが感じられる。彼とベストコンビであるソンユナとの関係も絶妙である。また、裏の世界の人々の個性も強烈である。

青春の疾走

☆☆☆
★★★★

1999全16話

様々な境遇の二組の若者の恋愛ドラマが、今はときめく大型俳優によって演じられる。運命的な男性キャラと、経済的な貧しさと豊かさに縛られる2人の女性の対比と苦悩は緊張するテーマであり、一見中途半端なエンディングもなかなかいいものである。善人役の多いキムハヌルとチャンヒョクの気迫のこもった演技がとても新鮮だ。

グッバイマイラブ

☆☆☆
★★★

1999全16話

不幸な生い立ちに育ち、負い目を持って卑屈に生きる男が、親に恵まれず高卒で働く女性への愛の中で育っていく課程を描いている。当時のヒットメーカー、アンジェウクとキムヒソンの全盛時代を見ようと想うなら必見ともいえるが、虚勢を張り通そうとする韓人の性が空しく感じた。

クッキ

☆☆☆☆
★★★

1999全20話

日帝時代から様々な運命に翻弄されながら成長してがんばり、しっかりした企業家になっていく女性の一代記である。芯の強い女が自分に誠実に生きていくことで、運命は開けてくるという韓国の女性を元気づけるドラマと言える。少女時代の子役と大人時代の女優、多少鼻につく都合のいいストーリーに違和感もあるが次々と試練を乗り越えていく女性の姿には爽快感もある。菓子やパンの製造の工夫や邪魔、裁判のシーンもあって当時の韓国の世相を女性の目を通して知るにはなかなか良いドラマである。

Ready Go!

☆☆☆
★★★

1998全8話

大学の映画サークルを舞台にした青春ドラマで、現在のトップスターが勢揃いしている他、ユンソナが出演しているという点で、日本で話題のドラマである。時代はちょっと懐かしいが、大学生が抱える問題を真面目に伝えている。ただ、無理矢理終了させたような、尻すぼみのエンディングが作品としては、いまいち。

サラン・Love

☆☆
★★★

1998全16話

年上とのはかない恋と、じゃじゃ馬のお嬢さまと恋との2部構成のラブストーリーは珍しい設定である。若さ全盛期のチャンドンゴンの、母性本能をくすぐる初々しい魅力を存分に観たいなら、このドラマは見逃すわけにはいかないが、個人的にはあまり興味はない。

真実のために

☆☆☆
★★★

1998全16話

小さな弁護士事務所に就職した正義感あふれる若い弁護士と、それを支えるイヨンエ演じる弁護士志望の事務員のラブストーリー?である。表情豊かなイヨンエが見られる貴重なドラマだが、法廷ものとしてはかなり青臭いストーリー展開が鼻につく。むしろ、特務検察官のソンユナとベテラン弁護士のチョングァンニョルの関わるストーリーの方が面白い。

ドクターズ(医家兄弟)

☆☆☆
★★★

1997全16話

アルコール臭漂う暗いイメージと、リアルな手術風景は日本人にはきついかもしれないが、ちゃんと観ればなかなか手応えのあるドラマである。非情な天才外科医スヨン役のチャンドンゴンは、まさにはまり役だが、このドラマのもう一つの見所は、他ではみられないきゃばいイヨンエである。

星に願いを

☆☆

1997全16話

アジア各国で大人気の現代版ハッピーエンドのラブドラマだが、内容はベースになった「キャンディキャンディ」のように日本の古典少女漫画的な作品であって、韓国の理解・芸術性としては評価は低い。孤児がいじめに耐えぬき、愛する人と派手に結びつくストーリーは、アジア的シンデレラストーリーの醍醐味といえるかも。しかし、日本でも人気の主演女優の自殺で後で観ると胸の痛いドラマになってしまった。

英雄神話

☆☆

1997全23話

 前半は悪縁と出生の秘密で絡み合った家族劇。うって変わって後半は建築業界や政治家・暴力団、検事のドロドロ大戦。しかし、何もかもが何やら中途半端で、主演のチャンドンゴンなどは途中で突然中国に旅立って二度と顔を見せない。一応最終23話で話をしめることはできたものの、出演する男はみなうじうじ系で一体英雄って誰(まさか長女?)なのかわからない。3人兄弟の誠実さと絆の強さ、ほとんど効果音やBGMのないラブシーンやアクションシーンなどの生々しさの効果を再発見できる。

恋の予感

☆☆☆
★★★★

1997全16話

 ある化粧品会社を舞台に、いわく付きの個性的な若い後継者とまじめな研究員が、一人の平凡な?女を巡って楽しいドラマを展開する。時代を感じられるイヘヨンの底抜けの明るく勤勉な姿は、臭さを通り越してほとんど手放しで感動させられてしまう。こんな貴重なキャラが、ヌード事件の当事者とは...。

ファイナルジャンプ

☆☆
★★

1994全16話

シムウナ、チャンドンゴン主演のバスケットドラマ。マンガ「スラムダンク」で、韓国のバスケブームに火がついたというが、ライバルと恋..と、以前日本でもはやった正当派スポ根ドラマとしてみると楽しい。が、バスケの巧い下手はごまかしようがない。